轟洋介の彼女さん。

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轟くんとお付き合いを始めて約半年、今日は彼氏の轟くんと放課後デートの日。彼に迷惑を掛けたくないので、待ち合わせはいつも現地集合。彼の彼女だと不良に目をつけられるのを防止する為、それに彼の弱みになりたくないからと私が提案した。
彼はその提案に二つ返事で了承してくれた。


付き合っているのを教えるのも極小数に絞ってある。私は同級生で信頼出来る石井マドカちゃん、そしてその後輩の上田唯ちゃん、その二人だけには付き合っているのを教えている。


彼は辻くんと芝マンくんという方にだけ教えているらしい。ちなみに私は未だに会ったことも無い。だけど、彼から話は聞いているので、それだけでも楽しい。


教室で帰る支度をしていると、マドカちゃんに小さな声で話し掛けられた。


「A、今日は例の彼氏とデート？」

『うん、そうだよ。すごく楽しみ』

「いいね、楽しんで来なさいよ」

『ありがとう、マドカちゃん』




いつも私と彼の関係を心配してくれる彼女はとてもいい友達であり、そして姉みたいでもある。私は嬉しくて笑みを浮かべた。


彼女と話をしている時に丁度彼からメッセージがきていた様で、慌ててスマホを開いた。



轟今どこ
A学校!今支度したからすぐ行くね
轟わかった、気をつけて
Aありがとう!



さり気なく気をつかってくれる所が彼の優しさだなと、思いながら足早に学校を後にした。

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