【d!】異世界から来てしまった

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シャオロン
「流石弱点
コネシマに蹴られても泣かなかったアヤの涙が見れるなぁ

ふふふ…ほら、しっかり痕ついたから
アヤも
結構思い切りな」



ほらぁ、はやくー、と急かされる
逃げようと動くも力強く押さえられる


シャオロン
「逃がさんて
ほら、はやく噛め」

「…」


そっと噛み付けば、弱いと言われる
もっともっとと言われる

もう一度噛むが、まだと言われて離してもらえない
もう一度…もう少し強くした力で噛めば、まぁええわと妥協してくれたらしい

そこに触れて嬉しそうに笑うシャオロン


どっと疲れて、力が抜けるが一向にシャオロンが離す気配はない



「シャオ…」

コネシマ
「回収人ですぅ〜」

シャオロン
「あ？」

コネシマ
「アヤさんお呼ばれしてるんで回収します〜
ってことでじゃーの！」


ズカズカと突如入ってきたコネシマが、私を抱き上げて、シャオロンが反論する前に颯爽と走り距離をとった



来たのは兄さんの部屋で
とっても笑ってらっしゃる兄さんがいる



コネシマは、あと頑張れよ！と去っていった



「…あの…？」

兄さん
「諸事情で全部聞いてたわ…
いやぁ…面白いことしよるなぁ

ごめんな、傷作ってしもた」


ゲラゲラと笑っていたと思えば此方に手招きをして
近寄れば、するりと首を撫でられる

眉を下げて謝る兄さんだが…


「思ってない」

兄さん
「バレた
まぁええやん…シャオロンの結果分かったし
外れてるし
一石二鳥や」


バレた、って白状した
しかし、なんも問題ないみたいな顔しているが、私は大変だったんだぞ


「兄さん次首輪しなよ」

兄さん
「…アヤならいいかもな」

「え"っ」


思わぬ返答に詰まるが
此方には嘘も冗談も言葉がかけられなかった




「…え、うそ…？」

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