標的24 ホントのコト ページ27
さてと、小学二年生になりましたよっと。
相も変わらずAに会えませんし、依然として女の子に好かれます。日本だったらきっと今頃男子から輪を外され、孤立していたところですが、流石将来伊達男になる男子達。私のことを仲間外れになんてせず、寧ろ私に負けじと女の子をリードしようと奮闘しています。微笑ましいですね。あ、先生の話を聞かないと。
｢みんなの手に作文用紙がいったかな?それじゃあ明後日までにお父さんお母さんの職業について、１枚半書いてきてください!授業で発表してもらいますからね！」
｢｢｢えーー!!!｣｣｣
…そういえば両親の職業知りませんね。
＿＿
｢お母さんってなんの仕事してるんですか?｣
帰宅後早速聞いてみました。今まで黙っていたのですから、そう簡単には教えてくれないと思いますが、一応宿題ですから。
｢あ、えっと、どうしてそんなこと聞くの?｣
やはりお母さんはしどろもどろになり、誤魔化そうとしてるみたいです。ここは親バカを利用してやりましょうか。
｢……教えてくれないんですか｣
｢ち、違うわよ！？その、ルカにはまだ知らなくていいこともあると思うのよ｣
｢……僕はお母さんが好きです。お母さんは僕が嫌いなのですか…?｣
私の少し落ち込んだ風の表情に、お母さんはダメージを食らってるようでした。ちょろい。
｢…ごめんなさいねええ!私もルカが好きよ!愛してるわ!だから泣かないでちょうだああい!｣
＊＊＊
｢お母さんは…お母さんとお父さんはね、ベネットレリファミリーの一員なの｣
イタリアでファミリーと言ったらマフィアしかありません。
うすうす、気づいていたのかもしれません。
いつも黒い格好で家を出ていくのは、血を目立たなくするため。
普通の住宅街の一軒家にすむのは、一般人に紛れて私と安全に暮らすため。
裕福なのは、きっと両親が有能だから。
有能ということは、つまり、任務を成功させる、ということで、任務の中には、、
｢ルカ。貴方は賢いからわかっていると思うわ。マフィアにはいろんな任務があることを。
私達は今のボスに恩返しするために働いているの。お父さんお母さんはボスがいてくれたから結婚できたのよ｣
当時を慈しむように小さく微笑む。
｢私達はルカを愛しているわ。だから巻き込みたくなかったの。決して貴方を邪険して黙ってた訳じゃないのよ｣
ぎゅうと痛いぐらい抱きしめられます。
両親の愛が分かるからこそ、受け入れるのが難しいと思うのは我儘でしょうか?
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南条(プロフ) - 黒猫♪♪さん» 感想ありがとうございます！とても励みになります…！ (2018年4月10日 7時) (
レス) id: 05ac4354b9 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫♪♪(プロフ) - とても面白いです！自分のペースで更新頑張ってください！ (2018年4月7日 4時) (レス) id: 80ca512ce2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：南条 | 作成日時：2013年8月30日 0時
