トーストと目玉焼きと、コーヒー (ページ14)

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揺れる洗濯機にお腹を当てたら腹筋が鍛えられるのではないだろうか。

そう思って洗濯機に抱きついてみたら、「何してん」と流星に白い目で見られたことがある。

我が家の洗濯機は乾燥機なし洗濯機だ。庭があるので外で干すことが多い。一応女性である私の下着も扱うので、洗濯当番は私なのだ。

時間は午前10時。休みの日の朝ってこんなにも清々しい。

濵田さんは30分前に家を出た。流星は誰かが起こさない限り起きない。

今日は休みだしもう少し寝かせてあげよう。

そう思ってテレビを付けて好きな旅番組を見ていると、流星が居間にやって来た。

「おはよう」

「…はよ」

そのままソファに身体を沈める。いや二度寝かい。

しばらくの間放っておいたが濵田さんから「今から帰る」と連絡が来たので、流星を起こすことにした。

「流星、濵田さん帰ってくるから起きて」

「…帰ってきたら起こして」

「もう十分寝たでしょ」

「いやー」

幼稚園児か。この様子を濵田さんに見せてやろうとスマホを取り出した時、思わず「あっ」と声が出てしまった。

ーー望:ムーンライトの小瀧です。

ーー望:ライン教えてくれてありがとうございます。嬉しいです。

ーー望:【パンダが喜んでいるスタンプ】