トーストと目玉焼きと、コーヒー (ページ13)

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濵田さんは私の辛い恋愛を知っているから、濵田さんなりに私の幸せを願って動いてくれてるんだもんね。

「確かに…小瀧くんかっこよかった。モテそうだなと思った」

「友達になるくらいはいいんちゃうん？」

「いや、何にも言われてないからね。小瀧くんに」

急いで否定すると、俯いていた濵田さんが再び意味ありげな視線を送ってくる。

「Aが帰ったあと、どう？可愛かった？って聞いてん」

「おおー」

「結構タイプっす、って言うてたで！」

「いって！」

んもー！と濵田さんは流星の背中をバシン！と叩いた。流星の背中と同じくらい赤くなっているだろう私の顔。

「明日Aの連絡先教えていい？」

「え、待って、急展開」

「Aのライン欲しい？って聞いたら、はいって言うてたから」

「え…」

ちょっと嬉しい。今身体がふわっと浮いた感覚がした。

「明日オフやしバイト上がりにデートしてきたら？」

「え！明日は３人でアウトレットに行く予定じゃん！」

私欲しいバッグがあるんだから！２週間前から楽しみにしてたのに！と主張すると、２人は穏やかに笑ってくれた。

こんな風に休みが合えば３人で過ごす３年間を過ごしてきた。それが幸せだったし、実は彼氏ができない原因の一つでもあった。