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特攻隊隊長との仕事(?) ページ13

「ギャー!シャオさんごめんなさいぃ」

「まてぇぇぇ!」

ドタドタドタ

昼の静かな時間、我々国の城の中では、そんな廊下を走る音が鳴り響いていた

いつもならこのあたりで堕天した書記長の姿がぬるりと出てくるはずだが、あいにく書記長は出張でいない

つまり、仲裁する人がいないというわけだ

「知らなかったんですぅ」

シャオロンはクズと呼ばれる友人の姿をグリムの言葉で思い出し、さらに怒り狂う

「問答無用!俺のシャベルでタヒね!」

事の発端は、約数分前

「あ、鬱様。こんにちは」

「お、グリムちゃんやん。ちょうどいいところに」

食堂でグリムがクッキーを作っていると、鬱先生が忘れ物を取りに来た

すると、グリムの目の前に薬が置かれた

「これ、めっちゃおいしくなるで入れてみ?」

グリムはその時、何の疑問も持たずに、クッキーの生地の中に入れた

「グリム!それクッキー?食ってええ?」

ちょうど出来上がったころ、シャオロンが食堂に来た

なんでも、おいしい匂いがしたらしい

「えぇ。召し上がってください」

「よっしゃ!いただきます」

シャオロンがクッキーを口の中に放り込み、何回か噛んで飲み込んだ

ボフン

そんな音と共に、シャオロンの頭に犬耳が生えてきた

ピキッ

シャオロンは持っていたシャベルを握りしめ、グリムを追いかけ始めた

これが現在の状況の発端になったことだ

「俺じゃなくてグリムが食えや!」

「いやです!」

シャオロンは片手にクッキーを持ち、グリムを追いかける

やはり男女の差は埋まらないらしく、シャオロンはグリムに追いつき始める

「捕まえたっ!」

「わぎゃ」

どこかの総統のような声を出して、グリムはシャオロンに顔をつかまれる

「ふふふ」

シャオロンはクッキーを一枚持って、グリムの口に突っ込んだ

ボフン

グリムの頭に猫耳が生えてきた

シヤオロンはその猫耳を触った

「なんか…変な感じがしますね」

グリムは最初のうちは触らせていたが、途中で嫌になったのかシャオロンの手を軽くたたいた

そして、シャオロンの犬耳を触り、人によっては死刑宣告のような言葉を放った

「そういえばシャオロン様。書類は終わっているのですか?」

その言葉に、シャオロンは青ざめた顔をした

「やめてください!トントンだけには言わないでぇ」

「ほーん。終わっとらん挙句に騒いどったわけか」

聞きなれた声に、シャオロンとグリムは肩をビクンと動かした

「粛清」

長い廊下に断末魔が響き渡った

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作者名:ソルト | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年11月12日 7時

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