非日常 3(後編) ページ7
俺の言葉に目を見開くデッドプール。なに言ってんだこいつは、とでも言いたげだ。
「まさにその通りだな。なに言ってんだてめぇ」
「なに、心読めるの?チートかよ。だってさ…治るとは言っても、痛いだろ」
「…そりゃ、ちょっとは痛いな」
「ほら。…いくらスパイディのためとはいえ、身体を張らないでよ。俺、撃たれても痛いけどすぐ治るし…デッドプールと変わらない。俺はそう簡単にしなないし、自分のせいで傷つく人を見るのは辛いよ。…いくらデッドプールでもさ」
再び目を見開き、そのまま固まるデッドプール。さっき俺に向かって銃を発砲してきた奴はデッドプールが止めを刺したようでのびている。ので、今この場所はすごく静か。何か反応してくれないかな〜微妙に恥かしいな〜と思っていると、目の前から勢いよく抱き締められた。
しかも力に手加減が無い。痛い痛い折れる!粉砕骨折する!!
「Oh my God!!」
「俺の方がオーマイガーだわ!死 んじゃう!痛い!!」
「お前は天使か何かだったのか!?俺ちゃんこんなに優しくされたの久しぶり過ぎて泣いちゃう!!」
「はぁっ!?まぁ確かにスパイディ普段は優しいけどデッドプールには岩塩対応だもんね!?だから痛いっつーの!!」
「とか言いながら殴ってでも引き離そうとしないのはさっき俺ちゃんが銃弾受けたからだろ!?心配で攻撃出来ないんだろ!?」
「ッ…!?だったらなんなんだよ!?」
「Oh!!my angel!!!」
「誰がお前の天使だ!いい加減離せよ!!」
確かに、鬱陶しい。めちゃくちゃ鬱陶しいけど…こいつ、悪い奴ではない気がする…。気がするだけ、だけど…。
おれは、コイツを信じたい…
「…昨日は、出会い頭に飛び蹴りしてごめん。改めて、ヒーロー『モンスターボーイ』。よろしく、デップー」
「もう気にしてねーぜ!俺ちゃん、あんなの屁でもないし!よろしくな、『スターボーイ』」
スターボーイ…その呼び方はなんか妙に恥かしいな。デップーがそれでいいならいいけど。
…でもさ、
「デップー。なんかケツに違和感があるんだけど」
「やっぱいいケツしてるよなスターボーイ。スパイディといい勝負だ。スパイディの方が堅いけど」
その直後にデップーにアッパーをくらわした俺は何も悪くない。
〜翌日〜
「やっほースターボーイ!俺ちゃんに構って!!」
「…やぁデップー。相変わらず鬱陶しいね」
「…スターに何したデッドプール!」
「俺ちゃんなんでこんなに信用ないの!!」
121人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
マァァ - めちゃくちゃ好きだ…更新もうないのかな… (2021年5月7日 15時) (レス) id: c48c2f524b (このIDを非表示/違反報告)
ニッコリ - 大好きです!!!すごく面白くて、素敵な物語で、続きが楽しみです! (2021年4月8日 3時) (レス) id: 6e64ed9b4d (このIDを非表示/違反報告)
茄子猫 - なななな…なんこれめっさ好き…続き、続きが欲しいんじゃ〜! (2020年7月25日 2時) (レス) id: 7d10cbdb72 (このIDを非表示/違反報告)
荒木田@夢主書くよ(プロフ) - 好きです、、スパイダーマンとデッドプールの小説ってあまり多くないし、尚且つ男主なので本当に楽しく読まさせてもらってます。無理をなさらない程度に更新頑張ってください! (2019年7月24日 17時) (レス) id: 9bcfcfc66f (このIDを非表示/違反報告)
朝霧(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです…!更新は自分のペースで良いので無理せずに…!!応援してます!!! (2019年6月2日 23時) (レス) id: 9427ebaf7e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Rio | 作成日時:2019年1月6日 2時