非日常 番外編1(中編) ページ16
え!?何で酔ってるのスパイディ!?スパイディが飲んだのコーヒーであって酒じゃないよね!?と、とりあえず離れてもらおう...
「す、スパイディ...ちょっと...手を離していただけると嬉しいかな〜...なんて...」
「スター小さくてかわい〜」
「はは...聞いてないですね...」
そして俺は小さくないですスパイディ!多分平均ですきっと!!!平均なんです多分!!!
...仕方ない、こうなったら力ずくで...
「...」
「ふふ〜」
「...っスパイディの力舐めてた...」
腰に回されてるスパイディの腕を剥がそうと力を込めたものの力が強すぎて剥せる気がしない。スパイディ自身も剥がされないように抵抗してるんだけど俺の腰を掴んで抵抗するんじゃなくて重なってるスパイディ自身の腕を掴んで抵抗してるから俺に被害はない。
...そのちょっとした気遣いがカッコイイんだよなぁ...ときめいてる場合じゃないんだけど!!!
「スパ〜イディ〜そろそろお互いに帰りましょう?ね?スパイディも明日早いでしょう?」
「ん〜、スターと帰る…スターの家行く…」
「いや、俺達まだお互いに素顔バレしてないんですからそれは…」
お互いに素顔を見せるなら、スパイディが酔ってない時がいいし…それを素直に言えればなぁ…
「…素顔、分かればいいの?」
「それは、スパイディが酔ってない時にしましょう。今は、俺が嫌です」
「…ん、分かったよ」
スパイディは最後に強く俺を抱き締めると、するっと腕を解いた。ちょっと不満げだったけど。俺はそんなスパイディにほっと安堵の息を吐きながら立ち上がった。
「さて、帰りましょうスパイディ。…大丈夫ですか?帰れます?」
「大丈夫だよ。そこまで酔いも酷くないし」
いや、大分酔ってますよスパイディ。足元ふらふっらですよ。大丈夫かなとはらはらしながらも、スパイディの家までついて行くのはプライバシーの侵害だ(多分)
まぁ、流石に落ちることはないだろうし…
「気を付けて帰ってくださいね、スパイディ。おやすみなさい」
「…」
スパイディは俺の顔をじっと見つめた後に、ガッと俺のマスクに手を掛けた。其の儘ぐいっと鼻の辺りまで捲られた。全部をとるつもりじゃないのか…それなら…
「おやすみ、スター」
「…ッ!?」
頬に柔らかい感触を感じる。目の前にはスパイディのマスク…わぉ、これって…
「きっ…!?」
「おやすみのキス。じゃぁね、スター」
スパイディは、そのまま去って行った。
121人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
マァァ - めちゃくちゃ好きだ…更新もうないのかな… (2021年5月7日 15時) (レス) id: c48c2f524b (このIDを非表示/違反報告)
ニッコリ - 大好きです!!!すごく面白くて、素敵な物語で、続きが楽しみです! (2021年4月8日 3時) (レス) id: 6e64ed9b4d (このIDを非表示/違反報告)
茄子猫 - なななな…なんこれめっさ好き…続き、続きが欲しいんじゃ〜! (2020年7月25日 2時) (レス) id: 7d10cbdb72 (このIDを非表示/違反報告)
荒木田@夢主書くよ(プロフ) - 好きです、、スパイダーマンとデッドプールの小説ってあまり多くないし、尚且つ男主なので本当に楽しく読まさせてもらってます。無理をなさらない程度に更新頑張ってください! (2019年7月24日 17時) (レス) id: 9bcfcfc66f (このIDを非表示/違反報告)
朝霧(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです…!更新は自分のペースで良いので無理せずに…!!応援してます!!! (2019年6月2日 23時) (レス) id: 9427ebaf7e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Rio | 作成日時:2019年1月6日 2時