Episode109 ページ10
「ミカちゃん？キミがサンダルフォンの盾になるとは。思ったより仲がいいみたいだが…力の尽きた天司長を庇ってなんになる？」
「フン…仲は最悪だ…だが天司長が堕天司に敗北するなど…」
ベリアルに怒りの目で睨み返す。その瞳は赤く燃える。
「死んでも許せぬッ！」
ミカエルの怒りの一撃はベリアルに向け放たれるが、躱される。
「フハハハハ…さすがイイ根性をしてる」
「助かったぜ、ミカエル！でも後はオイラ達に任せろ！」
「気にするな。たかが怪我など双子たちを思えば…」
そのとき、ベリアルがもう一撃ミカエルに向けて放とうとする。
「させるかぁ！！」
「…やっぱり、キミだったか。サンディへの攻撃を弱体化させたのは――」
ミカエルへの一撃は突如現れた虹色の天司によって防がれる。
「ミカエル、サンダルフォン！僕がこいつを防ぐ間に話をつけろ！」
「A！？お前、いままでどこに！」
「ずっといたよ！気配を消してたせいで思ったよりも力を開放するのに手間取ってね…ッ！」
Aの背に輝く羽は、四大元素の力を持っており、なおかつ黒い羽も混在する。その羽からはベリアルと同等のものを感じる。その異質な力で指教の天司を思い出すルリア。
「あ、あの…は〜さんま〜さんとアズさんは…」
「すまぬ。ふたりとも軽傷ではあるのだが――むッ…！？」
ついにミカエルの力が尽きる。その顔は苦痛にゆがむ。それを見たAは、ベリアルに向かい、攻撃を食い止める。
「手当が先だ。俺の力不足のせいで無理をさせた…」
「フン…随分と殊勝になったものだ…」
ミカエルの目はAに向く。圧倒的な力を前に、虚無の力を使いこなし、ベリアルに攻撃を続ける。その姿に決意したようにサンダルフォンを見つめる。
「…サンダルフォン。この羽を貴様の身に取り込め」
「羽…？この羽は四大天司の…！？Aと同じものか！」
「だが気を付けろ。今の貴様に収まるかはわからぬ。故に今まで渡さずにいたのだが――」
そこへ、Aの猛攻を振り切ったベリアルがサンダルフォンを見据える。
「さて…作戦会議は終わったかい？」
「ゥヒィッ…！アイツが近づいてくるぞ！？」
「どこを見ている、ベリアル！！お前の相手は僕だぁ！」
再度Aはベリアルに猛攻を仕掛けるが、ベリアルはAの攻撃を防ぐと、Aに一撃を浴びせる。
「Aさん！？」
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ミレン(プロフ) - かなとさん» すみません、確認不足でした。ご指摘ありがとうございます! (2019年3月13日 21時) (
レス) id: 62a512f1a1 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年3月13日 20時) (レス) id: 9e9dee48da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：御煉 | 作成日時：2019年3月13日 19時
