Episode106 ページ7
ベリアルも現れ、一行はさらに緊張感を高める。
「あ、変態堕天司！ボロボロのクセに何を言ってやがる！」
「ウフフ…相変わらずイイ馬頭だ、癖になる。この傷はバブさんとちょっとあってね。だが腹を割って本音で向き合えたんだ。いつか本当の友達になれる気がするよ。まぁその前に世界は消滅するんだけど」
「あ、あなた達は一体…世界をなんだと思ってるんですか！？」
「蒼の少女と赤き竜か。なぜ二対が揃って特異点と共にいる？」
「さて、なんの因果か。この特異点は他と違ってるんだろう」
「フン…神々の歯車が狂ったか――」
「何を呑気に喋っている！貴様等は許さん…絶対に…今ここで殲滅する！」
怒り狂うサンダルフォンにベリアルは嘲笑う。
「イキリ立ってるねえ。どうするファーさん？アレはアレでなかなかやるんだ」
「下らん。だがやはり最後の障害は神か…ベリアル」「オーケイ。ここは任せて行っておいでよ。神の塔エテメンアンキに。オレも後で合流する。世界が終わる風景を一緒に見よう」
「お前も大概に下らん――」
ルシファーは吐き捨てるように言うと、上空に飛んでいく。
「…ッ！待て、何をするつもりだ！？」
「ルシファーのヤロウ！上空に飛んでっちまったぜ！？」
「神の塔エテメンアンキ…？なんだかとても嫌な予感です…グラン！急いで追いかけないと――」
追いかけようとするグラン達の前にベリアルが立ちはだかる。
「思ったより積極的だねえ。ファーさんを追いかける？何千年も追ってたオレを置いて？」
「舐めるな…！その傷で俺達を阻めると思ったか」
「もちろん…エッ？この状態のオレに皆で掛かるのかい？そりゃあ困ったな。天司長は敵にも公明正大なものだろう？」
「戯言で時間を稼いでいるつもりか？」
「フ…カナンの時よりもイイ面になった。少年の面影が失せて一人前の顔だ。旅の中で特異点に男にして貰ったのか？いや、もしくはAか？だとしたらイッちまいそうだ！」
「はあぁぁぁッ！」
怒りのサンダルフォンがベリアルに攻撃をする。しかし、その攻撃はベリアルには届かず邪魔が入る。
「させない…！」
「サリエル…！なぜアンタが奴を庇っている！？」
「サンダルフォン…」
「正気の戻ったんだよ。破壊衝動の汚染具合はどうだい？」
「あぁ…お陰で自我は保てている…ありがとう…君の言葉で虚無の闇を抑え込めた」
「状況がわかっていないのか！アンタは奴等の実験材料だったんだぞ！」
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ミレン(プロフ) - かなとさん» すみません、確認不足でした。ご指摘ありがとうございます! (2019年3月13日 21時) (
レス) id: 62a512f1a1 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年3月13日 20時) (レス) id: 9e9dee48da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：御煉 | 作成日時：2019年3月13日 19時
