Episode147 ページ48
双子は無事、息を吹き返す事に成功する。しかしAが力の反動で眠ってしまい、疲労の事を考えてお披露目は翌日となる。そして迎えた翌日。
「…アズとイスは！？」
「おいおい、目覚めて第一声がそれかよ？お前さん、昨日から寝たきりだったんだぞ…」
「ラカム…？そういえば、船に戻ってる…」
「ラファエルさんが運んでくれたのよ。さぁ、目が覚めたなら甲板にいってみなさい。貴方を待ってる人がいるわ」
「…僕を？」
甲板へと向かうと、姿こそ変わってしまったが、昔と変わらない気配のアズラエルがそこにはいた。
「アズ…」
「A…」
「よかった…戻ってきてくれて…ありがとう…」
「うん…！Aの声、ずっと聞こえてたよ！これからハーとマーの所に行くんだ！」
「うん、早くいってあげなよ」
「でも、その前にね！」
アズラエルが手を差し出す。その手の上には黒色の物体が乗っているのであった。
「おはぎ…？」
「うん！私を助けてくれてありがとう！イスも私の心の中にいてね、お礼を言ってるよ」
「そうか…ありがとう。さぁ、早くいってあげるんだ」
「うん、またね！！」
オイゲンとともにアズラエルは船を下りる。その様子を見ていたガブリエルは不機嫌そうである。
「ちっ、俺様には何もなしかよ…」
「何もなかったのか？」
「おはぎなんて貰っちゃいねぇよ」
「…ほしかったのか？」
手を差し出すと、その手の上に載っていたのはおはぎではなく、黒色のおはぎを模した物体であった。
「レプリカだよ。僕はあまり甘いのを好んで食べないからね」
「そうかよ。はぁ〜俺様はしばらく休ませてもらうぜ」
「あぁ、感謝してるよ」
「今度お前を実験してやるからな」
「はは…」
手をふりながら去っていくカリオストロにもう一度感謝する。
「さて…団長殿にもお礼をしないとな」
グランのいる部屋へを足を向ける。
「団長、入っていいか？」
「うん、どうぞ」
中に入るとグランは何やら書類作業の途中であった。
「団長、少しいいか？」
「書類作業しながらでもいい？ちょっと立て込んでて…」
「忙しいなら出直すけど…ん？」
グランの机を覗くと、そこには数多くの依頼の書かれた書類があるのだった。
「依頼が増えたみたいだな。空の英雄も楽じゃなさそうだ」
「まあね」
「…よし、僕がいくつかまとめて引き受けよう。魔物討伐なら得意だ」
「え！？駄目だよ！休まなきゃ！」
「任せろ。たかが獣に力も使う必要はない」
「はぁ…」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 18人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミレン(プロフ) - かなとさん» すみません、確認不足でした。ご指摘ありがとうございます! (2019年3月13日 21時) (
レス) id: 62a512f1a1 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年3月13日 20時) (レス) id: 9e9dee48da (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：御煉 | 作成日時：2019年3月13日 19時
