Episode126 ページ27
サンダルフォンの急所を的確にルシファーの攻撃が貫く。その痛みからサンダルフォンは苦悶の声を上げ、羽が消失する。
「まだ最初の急所だぞ。先に痛覚の回路を遮断するか――」
ルシフェルが思案に耽っていると、一発の銃声が響く。
「させるかよ！奴さんは俺達が引きつけるぜ！」
「急いで傷を再生させろ！ここは先輩騎空士に甘えてよ！」
「来るな…！この男はすでに誰にも――」
「空の民に試験台が務まるのか？」
ルシファーはラカムとオイゲンへと攻撃を放つ。
「がはッ…！？」
「畜生…盾にもなんねぇたぁ…」
「ラカムぅ、オイゲン！」
弾き飛ばされた二人は、一撃でボロボロになってしまう。
「待っててふたりとも！急いで回復の魔法を…」
「イオちゃん！」
「任せてロゼッタ――」
ルシファーはイオを狙い攻撃を仕掛ける。その攻撃からイオを守るべくロゼッタが庇うが、二人とも弾き飛ばされてしまう。
「覇空戦争と言ったか…更なる獣を造ったようだが、研究所の質も落ちたものだ」
「イオちゃん、ロゼッタさん！」
「止めろぉぉぉ！」
サンダルフォンの声が悲痛に響く。しかし、今の自分ではどうしようもないという現実に絶望をする。
「このザマでは、十二枚羽の性能を把握できん。無念といえば無念だが…残っている者たちに期待するか」
「来るぞ…ど、どうするグラン！？」
「団長、ルシアを頼む…僅かな時間だが私が奴の気を逸らす。そして隙を見てサンダルフォンとAを。空の行く末は、君と彼等が鍵を握る筈だ」
それだけ言い終えるとカタリナは震える腕を押さえつけてルシファーへと切りかかる。
「はあぁぁぁ！」
「カタリナぁ――」
ルリアの叫びはむなしく、カタリナはルシファーによって一撃で倒されてしまう。
「話にならん。特異点。お前の駒は全て虫の息だ。まだ他にも策はあるのか」
次々と直されていく仲間に、グランはなんとかして仲間を助ける方法を考える。
「ま、待て…俺を狙え…試験台でもなんでもなってやる…！」
「お前は役に立たん。ルシフェルも判断を誤ったな。経年劣化でノイズが走ったか」
「貴様がルシフェル様の何を知っている！？」
「あるいは…お前自体がノイズだったか」
「おおおぉぉぉ…！」
「非力な剣だ。僅かな再生で状況が変わるとでも？」
「あ…ぁ…」
あっさりとサンダルフォンの攻撃を受け止めるルシファー。サンダルフォンは、心が俺かけてしまう。
「捨て駒は年月を経ても使えん――」
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ミレン(プロフ) - かなとさん» すみません、確認不足でした。ご指摘ありがとうございます! (2019年3月13日 21時) (
レス) id: 62a512f1a1 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年3月13日 20時) (レス) id: 9e9dee48da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：御煉 | 作成日時：2019年3月13日 19時
