Episode125 ページ26
閃光がルシファーに降り注ぐ。ルシファーも攻撃を受けずに躱す。
「さすがだぜ！一気に勝負を決めるぞ！」
「効いてるわ！残った魔力を全て注ぎ込むわよ！」
団員はそれぞれ己が得意とする攻撃を繰り出す。
「団長！サンダルフォン！奴の隙を見て一斉に切り込むぞ！」
「終わらせてやる…この一閃で過去の亡霊を断ち切る！」
総攻撃に出るグラン達の様子を見て、ルシファーは心底うんざりとした顔をすると後ろへと後退する。
「チャンスだ！ルシファーが退いたぜ！」
「おおおぉぉぉ―――」
「待て！サンダルフォン！！」
攻撃を仕掛けるサンダルフォンを何者かが止める。
「なっ…A！？」
「何をする！離せ！」
「よく見ろ！ルシファーの気配がおかしいだろ！」
ルシファーを改めて見る。
「オーバーフローか…コアの許容量を超えている」
「待って…！？気配が異常に膨らんでます！」
「フン――」
小さく鼻で笑うルシファー。突如ルシファーの背からは黒い羽が何枚も伸びる。
「――…」
「馬鹿な…あの黒き羽は…十二枚羽だと…！？」
「十二枚！？変態堕天司も八枚だったってのに…」
「この力は何…？こんなにも暗い闇の気配は今まで…」
「深淵、奈落、地獄…悪夢のように惨い研究の果て、誰も踏み込めなかった魔境の力ね…」
「悪魔――」
サンダルフォンは、目の前のルシファーに悪魔と形容する。まさにその形容した通りの圧倒的な力に、一行は恐怖を感じる。
「ほう…すでに俺の身体に適合できている。預言者の力はコアの形を採ったか」
「預言者…？」
「だが出力の程は？」
小手調べのようにサンダルフォンへと攻撃をする。
「うおぉぉぉッ！？」
「サンダルフォン！」
あまりに強大な力にサンダルフォンは簡単に吹き飛ばされる。
「ウソ…！サ、サンダルフォン！？」
「なんてこと…！あの羽のサンダルフォンを軽々と…」
「立て。性能の検証に付き合え」
「む…ウゥ…検証だと…貴様は何を…」
「十二枚羽は俺も未知数だ。故に試験台に使ってやる。満足だろう？かつてルシフェルより報告があった。お前が役に立ちたいと言っていると。その“願い”を叶えてやる」
「巫山戯るなぁぁぁ！」
サンダルフォンは、攻撃をするがルシファーはその攻撃を受けてなお、余裕な笑みを浮かべる。
「なッ…！？効いていないだと…？」
「お前こそ巫山戯るな。おあまりに脆弱が過ぎる。ルシフェルの後継ならば…多少は要求に応えてみせろ」
「うあぁぁぁッ――！？」
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ミレン(プロフ) - かなとさん» すみません、確認不足でした。ご指摘ありがとうございます! (2019年3月13日 21時) (
レス) id: 62a512f1a1 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年3月13日 20時) (レス) id: 9e9dee48da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：御煉 | 作成日時：2019年3月13日 19時
