Episode124 ページ25
「お前の虚無は、お前の力で“終末”を行おうと思ったからだ」
「なに…？」
「お前は幽世から力を召喚できる。だが、お前は一向にその力を目覚めさせることはなかった。ルシフェルが抑えていたのだろう」
「ルシフェル…様が」
「お前のその腰にある剣もそうだ。あいつがお前の力を抑えるために力を残したのだろう。だが…」
「グッ！？」
「失敗作にはもう用はない」
Aを簡単に壁に投げつけると、攻撃をさらに浴びせる。
「早くしねぇと…Aがやられちまう！」
「クソ！このままだと木っ端微塵だぜ！」
「グラン！この事態を連合に知らせる術は？」
「艦隊の集中砲火か…！確かに軌道は逸らせそうだが…」
「まだ時間はあるわ。先に彼を止める必要があるわね」
尚も“終末”の陰謀を叶えるべく、エテメンアンキは落下を続ける。気を失ったAに興味をなくしたルシファーは、血に染まった一枚布を見つめる。
「預言者…所詮は古の産物だったか。だが形を変えた可能性もある。その構造は獣に近いのだろうが――」
「どこを見ている！」
サンダルフォンの攻撃を興味なさげにいなすルシファー。
「何か用か。俺は終わる世界で思索に耽る」
「世界は終わらせん！」
「神は堕ちる。結論の出た議論に興味はない」
「何が結論だ！予備の計画など――」
サンダルフォンは、四大天司の羽の力を使い、羽を顕現する。
「その前に俺が貴様を終わらせる！」
「ほう？」
「グラン…！オイラ達も加勢するぞ！エテメンアンキより先に倒さねぇと、また別の方法を企むに決まってらぁ！」
「わ、わかりました！なんとか計画を諦めて貰わないと…」
「実力行使で黙らせましょ！あの発禁男を倒せた羽があるんだもの！」
「天司長の力を使い切った末に、四大天司の羽を取り込んだか。有り余る容量の成せる業だが、不安定である上に実に滑稽だ」
「笑いたければ笑え！」
ルシファーに攻撃を仕掛けるサンダルフォン。しかし、ルシファーは笑うこともなく淡々と言い放つ。
「笑えん。この俺の作品を改悪するとはな」
「作品だと…俺を造ったのはルシフェル様だ！」
「天司の規格の話だが、知能までは引き継いでいなかったか。所詮は一時的な代役…俺と対等な者はもうどこにもいない」
「何をほざいている――アイン・ソフ・オウル！」
サンダルフォンは、羽に力をため込むと、ルシファーに強烈な一撃を放つ。
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ミレン(プロフ) - かなとさん» すみません、確認不足でした。ご指摘ありがとうございます! (2019年3月13日 21時) (
レス) id: 62a512f1a1 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年3月13日 20時) (レス) id: 9e9dee48da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：御煉 | 作成日時：2019年3月13日 19時
