Episode114 ページ15
ベリアルはAを蹴り飛ばし、自らに刺さった剣を引き抜く。だが、その隙にグラン達はさらなる猛攻を仕掛ける。
「行け！サンダルフォン、A！狡知を叩き落せ！」
ミカエルの言葉でサンダルフォンとAは目線を合わせる。お互いに顔を見ると、口角を上げ、頷く。
「俺達は先に共に進む…あの御方との約束を共に果たすため――アイン・ソフ・オウル！」
「お前なんかに壊される世界じゃない。そして、僕達はお前を倒して前に進むんだ――ツリー・オブ・セフィロス！！」
白と黒の光が入り交じり、強大な破壊力を持った光線がベリアルに注がれる。
「グ…」
「なっ！？まだ生きてやがるぜ…」
「…ッ！」
怒りに燃えたAがベリアルの胸に剣を突き立てる。ルシフェルの愛刀で――
「お前には随分と苦しめられたよ…だけど、ルシフェル様はもっと苦しかった！お前を信じてたのに！その痛みを味わって死ね――！」
「…！？よせ、A！」
ルシフェルの剣に自らの虚無の力を纏わせ、送り込む。それによりルシフェルに再生不能の傷が与えられる。しかし、Aの過剰な力は、A自身をも蝕んでいった。
「もうよい！A、やめるんだ！」
「A！」
「A――！」
ミカエル、グラン、サンダルフォンが叫び、止めに入る。
「…ッ」
ベリアルから引きはがし、地に落とすことに成功するが、Aは力の使い過ぎにより気を失うのであった。
「お前はいつも…無理をしてくれるッ」
ミカエルは気を失ったAを抱え、悔し気な顔を浮かべる。Aの顔は苦し気にうめくも、息があった。サンダルフォンとグランは地に落ちたベリアルに警戒をする。ベリアルの異形とかした身体は戻ることはなかったが、羽は消え失せていた。
「フフ…」
約二千年に渡る暗躍の果て、ついに狡知の堕天使は膝を屈する。一行とサンダルフォンは息をつき、警戒心を保ったまま彼の前に進む。
「…」
尚も笑みを崩さずにサンダルフォンとAを見据えるのであった。
「決着はついた…貴様には力も何も残っていない。聞かせて貰おう。パンデモニウムを止める方法を」
「教えると思うか？この期に及んで」
「お前ってヤツは…往生際が悪すぎるぜ！」
「お願いです！世界を無に帰すなんて計画はもう…」
「冗談だよ。別に教えてあげてもいいんだが…条件として俺と姦淫しないか？」
「何度冗談を言えば気が済む？俺達には時間がねぇんだよ」
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ミレン(プロフ) - かなとさん» すみません、確認不足でした。ご指摘ありがとうございます! (2019年3月13日 21時) (
レス) id: 62a512f1a1 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年3月13日 20時) (レス) id: 9e9dee48da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：御煉 | 作成日時：2019年3月13日 19時
