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Episode111 ページ12

ベリアルに強力な攻撃を浴びせ終始優勢なサンダルフォンだが、異常な回復力によって仕留めきれずにいた。

「フフ…君のその攻撃も、心地いいぐらいだ」
「戯言を…!何度でも、放ってやる!」

余裕な笑みでサンダルフォンの攻撃を受けるベリアル。僅かに顔をゆがませるが、たちまち傷が回復していく。

「クソ…やはりあのアバターの特性が厄介か」
「あれ?もう終わり?早くしないとファーさん、行っちゃうよ?それとも、このままオレと永遠のオーガズムを楽しむかい?」
「黙れ!」

サンダルフォンが光線を放つ。それをやすやすと躱すと、ベリアルは黒い力をため込む。

「おおおぉぉぉッ!」
「フフフフフ…!随分と力技で責めるねえ。荒っぽいのが趣味なのか?だが感心するよ。天司長の力と四大天司の力を、安定させるとは――」
「アイン・ソフ・オウル!」
「…ッ!」

サンダルフォンの猛攻に、ベリアルの表情が変わる。

「オイオイ…本当にガツガツ来る、思春期かよ」

共に異形を成す天司と堕天司は、苛烈な一進一退の状況となていた。だが“終末”の足音は目の前に迫っていた。

「ガンバレ!あとちょっとだぜ、サンダルフォン!」
「ミカエルさん!四大天司さんの羽の安定というのは…」

ルリアの問いにミカエルは目前の戦いから目を逸らさずに答える。

「予想以上の強靭なる意思力だ。Aがいい例で通常それ相応の代償があるが、サンダルフォンの身に定着できておる。特異点!好機だ、妾達も打って出るぞ!」

ミカエルの動きにベリアルが気が付く。

「ん…?ミカちゃん達も動いたか。だが少々期待ハズレだなぁ。安定するサンディに魅力はないよ。キミは不安定であってこそだろう?」
「堕天司…!この一閃で全て終わらせてやる――」
「なぁサンディ?ルシフェルの最期を教えてやる」
「…ッ!?」

ベリアルの言葉にサンダルフォンの動きが止まる。

「お、おい!アイツがまたなんか言ってるぞ!?」
「そんな…ルシフェルさんの最期…?」
「サンダルフォン!狡知の虚言など耳を貸すな!」
「フフフ、興味はあるだろう?場所はカナンの広間だ。バブさんの黒き槍が彼の急所を貫き、その最初の刃で半ば勝負は決まった。だが疑問に思わなかったかい?彼には己の死が決定的であろうと、一矢でも二矢でも報いる力がある。戦えなかったのさ。そこに天司の揺り籠があったせいで」

サンダルフォンの脳裏にフラッシュバックする。

「揺り籠…?災厄の時に俺が眠っていた…」

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ミレン(プロフ) - かなとさん» すみません、確認不足でした。ご指摘ありがとうございます! (2019年3月13日 21時) (レス) id: 62a512f1a1 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年3月13日 20時) (レス) id: 9e9dee48da (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:御煉 | 作成日時:2019年3月13日 19時

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