〜四騎士と天司2〜 ページ2
「なら、俺はどうしてかな？」
「自己犠牲が多い。パワーもあるわけじゃないからスピードに頼りすぎ」
「じ、じゃあ俺は…」
「言うまでもなく頭だな」
「う…」
「ならなぜジークフリートはいいんだ…」
パーシヴァルは悔し気にいうがAもあっさりと返す。
「そんなもの、総合的に何もかも突出して強いだろ。まぁ、人間の血じゃないのも入ってるみたいだし」
「貴様…」
「なら、試してみるか？４ＶＳ１で戦って、僕に膝をつかせたらサンダルフォンを連れて手伝いに行ってやるよ。もし負けたら僕の喫茶店を一日手伝わせてやる。まぁどっちにしてもジャックの店は僕は受け持つよ」
「なら、戦わずとも俺達は手伝うよ」
「おいランスロット、ここまで言われて引き下がるのか…？」
完全に闘志に火のついたパーシヴァルは既に剣に手を置いている。その様子をみた残りの三人も顔を見合わせると、うなずき合う。
「いいや、俺だって男だ」
「俺だって、今は副団長なんだからな！」
「俺を含めて４人という事なら、やるしかないようだな」
ランスロットとヴェインはそれぞれの誇りを、ジークフリートは単なる興味で武器を持つ。
「では、移動しようか」
羽を顕現したAは四人まとめて同時に瞬間移動をする。初めての経験に４人の騎士は呆然とする。
「す…すっげぇ」
「あぁ…」
「ここはどこだ？」
「…なるほど。フェードラッヘの森か」
ジークフリートはAの意図を理解し、笑う。
「え、どういうことですか？」
「飛行中の船に戻るには、Aの手を借りるしかない。そしてここは俺達に地の利がある。ようは、ハンデだろうな」
「…」
完全に勝負の目的を忘れ、パーシヴァルは眉間に皺を寄せる。
「ストップ。パーシヴァル、バカにするつもりはないけど、それが悪い癖だと言ってんだよ」
「…なに？」
「今、自分の頭の中に仲間のことや、この場所のことはあったか？」
「…」
「お前が本気を出せば、ここは山火事だぞ。お前は恩ある国を焼失させる気か？」
「ぐ…」
「仲間と協力すれば、僕は倒せる。ただちょっと、どれぐらい国を思っているのか確かめたいだけだ。人の子の…祖国や仲間への思いを」
Aのまとう空気が真剣なものに変わる。６枚すべてを顕現させ、なおかつ剣を構えたAからは、圧倒的なプレッシャーが放たれる。
「おい…誰を倒すって？」
「これって…俺ら生きて帰れるかな」
「…」
「さぁ、始めよう」
「ジークフリートさん！？」
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ミレン(プロフ) - よせふさん» おおお！ありがとうございます！家に帰ったらすぐ取りかからせて頂きます！もし気に入っていただければまたリクエストください! (2019年4月2日 11時) (
レス) id: 62a512f1a1 (このIDを非表示/違反報告)
よせふ(プロフ) - はじめまして、もしよろしければルシフェル様とサンダルフォン、主人公の3人が中庭でほのぼのしているお話が見たいです…！二人と仲良しな主人公が見たいです！ぜひ！！ご検討ください！！ (2019年4月2日 1時) (レス) id: f12f54b1ee (このIDを非表示/違反報告)
ミレン(プロフ) - 大真面目にコメントください (2019年4月2日 0時) (レス) id: 62a512f1a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：御煉 | 作成日時：2019年3月29日 23時
