39.もはや後輩とは ページ39
昨日の総統案件の後、僕は警戒しながらも普通に医者としての初仕事を終えた。
健康診断の各自の統合結果資料の作成のため、データカルテをもらおうと医務室へ入ったのだが。
「…ごめんなさ、」
ak「はぁ…、もういいけど。気をつけてよね。
―城崎ハナちゃん？」
「…はい、気をつけます…」
少し前に会ったメイド長さんが、見たことのない白衣の女の子に注意をしていたらしい。
女の子の足元には割れたらしいなにかのガラス。
女の子は私よりも背が低くて、耳の下辺りで髪を二つにくくっている。
くくった髪も、ゆーて肩上までしかないのだが。
ふわふわとした茶髪が可愛い。
…誰だろう、この子。
僕がじっと“観察”していると。
女の子がパッと顔を上げた。
数秒何も言えずに見つめあう。
「………
も、もしかして…」
『…あ、はい……ぐぇっ』
急に女の子が走ってきて、
僕に抱きついてきた。
どん、と重い塊がぶつかってくる衝撃。
Han「宮水A先輩ですか！？
わっ、私城崎ハナって言います！
漢字で書くと花菜って言うんです！
どっ、ど、どうぞよろしくですっ！」
えへへ、先輩の匂い！とか変なことを言う子。
すごく背が小さい。
『…う、うん。
よろしくね？
あのさ、失礼だけど…、君、何歳？』
Han「先輩とおんなじ20ですっ！えへへっ、お揃いですね！」
一瞬スパイか？とも思う。
愛想が良くても、生憎僕には人を覚える能力がない。
ごめんね。
Han「あっ、私コネシマさんから勧誘されて入りました、薬剤師補佐になりました！
先輩の事は聞いてましたよ〜っ、あと症候群も…
って、言って欲しくなかったですよね、ごめんなさい！
図々しいじゃん私…、ごめんなさい…！」
…騒がしいなぁ。
でも現段階では普通にいそう。
というか僕に後輩できるスピードが早い。
『えっと…、城崎さんであってますか？
あそこに落ちてる割れたプレパラートは…？』
Han「…？
あっ、そうだった〜〜〜！」
超速球で離れ、酷い有様で割れたプレパラートを処理する城崎さん。
って、
『何やってるの…！？』
Han「なにって…、処理を、
―イッタ！」
…案の定、素手でゴミ箱へ入れようとしたら怪我したらしい。
素早く救急箱を持って彼女の元へ行く。
Han「イタイッ…、って、先輩…！？」
『ごめんなさい、痛かったら言って』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 505人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
鹿野ユズナ(プロフ) - まじっすか………まじっすか………むいちろ………(重症)更新……頑張ってください……原作追いついたら鬼滅の方も読ませていただきます…… (2019年10月27日 23時) (
レス) id: f48090b258 (このIDを非表示/違反報告)
凛音 - 鹿野ユズナさん» あっ…、すみません…(震え声) 無一郎君は死ぬか鬼化するか意見分かれてます…、まぁ真っ二つになって腕切り離されたので多分…(あれ言ってて悲しくなってきたぞ) (2019年10月27日 22時) (レス) id: 9fbd88c114 (このIDを非表示/違反報告)
凛音 - ( 'ω')さん» わぁーあざますですーっ！作品！？作品が好きですか！？嬉しいです…頑張ります (2019年10月27日 22時) (レス) id: 9fbd88c114 (このIDを非表示/違反報告)
鹿野ユズナ(プロフ) - 鬼滅触れないように別界隈にいたのに唐突にネタバレされて死にました無一郎くん死んじゃうんですか？ (2019年10月27日 20時) (レス) id: f48090b258 (このIDを非表示/違反報告)
( 'ω') - 鬼滅の刃楽しみにしてますw 凛音さんの作品大好きです... (2019年10月27日 15時) (レス) id: 6eb96342e8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：凛音 | 作成日時：2019年8月28日 15時
