34.翌朝の小さな騒動 ページ34
昨日の騒動については、なんとか部屋へ全員返したのは結構遅くなった。
しまいにはそのまま練習場へ…、的な流れに発展したらしい。知らんけど。
kn「………宮水、おるか?」
…
『は?』
そう声を上げてしまったのは仕方ないと思う。
朝早めに起きて哲学を読んでいると、ノックもなしにドアが開いたからだ。
心臓止まるかと思った。
…っつーか、鍵渡した覚えないんですけど。
『鍵もないのに入ってこないでください、ましてや合意ないので不法侵入ですよ』
kn「ちょ、待て、スマホ取り出すのはあかん」
…そうか、この人の格好からすると幹部だ。
警察なんて通用しないな。
3日目。
学習したことは一つ。
幹部の方々には、初日車内でとったような強気で冷静な態度が効く。
結構失礼かもしれないが、度が過ぎなければオーケーなはずだ。
住んでいる次元が違う。あの人たちは本当に幹部の素質があるのだから。
さすがは国トップ。僕は関わってはいけない。そう、これ以上は。
昨日のことを少し思い出す。
…にしても。
『さっさと出て行ってくれませんかね、唯一この城の中で安心できるのここだけなんですよ』
kn「あっそ。俺はお前に用があるんや。お前の私情とかどうでもええ」
…もしかしたら心が無い人なのかもしれない。
僕は少し興味が湧いて、相手の顔をしげしげと見つめた。
kn「…なんや気色悪い」
『…いや。
世に言う“ 心が無い ”人を見るのは珍しいなと』
kn「やかましいわ」
…今嫌がるポイントあったか?
kn「…俺お前のこと嫌いやねん、部屋になんて居たくないわ。
さっさと用が済まされればそれでええねん」
『ほう…、失礼ですがどちら様で?』
ガクッ
盛大に肩を落とされた。
そもそもこの人は幹部だったのだろうか?
僕の記憶では居なかった気がする。
kn「コネシマや、コネシマ!
ったく、なんでこんな意味ない会話せなあかんねん…」
『用事の方を』
kn「……………」
すごい圧をかけながら睨まれてしまった。
僕は必死で会話の中で不機嫌になられる点を探す。
…別に心無いは正論だとして、名前を聞いたのも別に病気なので許してくれるはず。
怒られる点なんて無いけれど…
kn「いつまでボーッとしてんねん、さっさと話させてや」
『…あ、はい、申し訳ございません』
我に返り、本を壁のガラスケースに綺麗に入れる。
そして、えっと…、コネツマさん向き直った。
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鹿野ユズナ(プロフ) - まじっすか………まじっすか………むいちろ………(重症)更新……頑張ってください……原作追いついたら鬼滅の方も読ませていただきます…… (2019年10月27日 23時) (レス) id: f48090b258 (このIDを非表示/違反報告)
凛音 - 鹿野ユズナさん» あっ…、すみません…(震え声) 無一郎君は死ぬか鬼化するか意見分かれてます…、まぁ真っ二つになって腕切り離されたので多分…(あれ言ってて悲しくなってきたぞ) (2019年10月27日 22時) (レス) id: 9fbd88c114 (このIDを非表示/違反報告)
凛音 - ( 'ω')さん» わぁーあざますですーっ!作品!?作品が好きですか!?嬉しいです…頑張ります (2019年10月27日 22時) (レス) id: 9fbd88c114 (このIDを非表示/違反報告)
鹿野ユズナ(プロフ) - 鬼滅触れないように別界隈にいたのに唐突にネタバレされて死にました無一郎くん死んじゃうんですか? (2019年10月27日 20時) (レス) id: f48090b258 (このIDを非表示/違反報告)
( 'ω') - 鬼滅の刃楽しみにしてますw 凛音さんの作品大好きです... (2019年10月27日 15時) (レス) id: 6eb96342e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:凛音 | 作成日時:2019年8月28日 15時