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32.ら国の本心 ページ32

shp「…でも、“奇病”という単語がある限り、病気についてが目的なんじゃないっすか?」


zm「まだなんとも言えへんなぁ」


震えが治まってきたため、そっと紙に手を伸ばして引き寄せる。


zm「ちょ…、大丈夫なん?」


僕は青で書かれた文字をなぞりながら、1番下の欄に指を運んだ。


tn「………あ、」


トントンさんも気がついたらしい。


『…色、わけ』


緑色で書かれた“みどり”の文字。


おそらく、向こうもこちらと同じように色分けがされている。


『…向こうの国の、情報…ありますか?』


tn「いや…それがな、あんまr


sha「ら国は幹部とか、軍、貴族のいざこざが見えにくい謎多き国なんや。


向こうが何人ぐらいの兵なのかもわからへんけど、知能派で結構強いことは知っとる」


…被せんなや」


ごめんごめん、と頭を掻く彼を横目で見ながら、僕は少し考えた。


『…おそらく。


知能派であるなら、わざわざ目的を書きません。


なので病気は、一切関係がないはずです。本質から目を逸らさせるため。


そしてさらに色分け。


少なくとも緑と青がいると仮定すれば、わざわざそれを分けて手紙を書く意味。


それは僕的には幹部の少なさを、示しているのだろうと思います。


我々国は兵が多いので、比例して幹部も…、えっと、10何人か。


多さを示したいなら、もっと気がつくように10何色に分ければいい。


少なくてもここまで強いのだ、と。


ならば目的は何か?』


ベットに腰を落としたまま、少しずつ考察を落とす僕を、全員が黙って囲んでいる。


僕は続けた。


『…僕が戦地へ出る。


きっと知能で戦う向こうにとって、“医者捕虜”の立場が痛手なんです。


医療のことしかわからない、しがない女が出たところで、力で勝てる可能性はほぼ0。


戦闘経験のあると思われる…えっと、…医療室の男性を襲っても、負ける可能性は少なからずある。


ならば女の方を殺す、又は攫ってら国のものにする。


僕だったら絶対そうしますし。


それに…』


僕はスッと立ち上がり、ドアの前まで移動した。


『…


このタイミングで手紙…



僕が痙攣、幹部に警戒心…




この城のどこかに、ら国のスパイか、監視カメラ、


もしくはハッキングされた監視カメラがあるはずです』


全員が息を飲む気配がした。


数秒の重い沈黙が漂う。


zm「………は、」


shp「―スパイ…!?」


tn「スパイいたら勝ち目なんてないやん!」


sha「大丈夫なんそれ!?」

33.ならば→←31.展開が早い



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鹿野ユズナ(プロフ) - まじっすか………まじっすか………むいちろ………(重症)更新……頑張ってください……原作追いついたら鬼滅の方も読ませていただきます…… (2019年10月27日 23時) (レス) id: f48090b258 (このIDを非表示/違反報告)
凛音 - 鹿野ユズナさん» あっ…、すみません…(震え声) 無一郎君は死ぬか鬼化するか意見分かれてます…、まぁ真っ二つになって腕切り離されたので多分…(あれ言ってて悲しくなってきたぞ) (2019年10月27日 22時) (レス) id: 9fbd88c114 (このIDを非表示/違反報告)
凛音 - ( 'ω')さん» わぁーあざますですーっ!作品!?作品が好きですか!?嬉しいです…頑張ります (2019年10月27日 22時) (レス) id: 9fbd88c114 (このIDを非表示/違反報告)
鹿野ユズナ(プロフ) - 鬼滅触れないように別界隈にいたのに唐突にネタバレされて死にました無一郎くん死んじゃうんですか? (2019年10月27日 20時) (レス) id: f48090b258 (このIDを非表示/違反報告)
( 'ω') - 鬼滅の刃楽しみにしてますw 凛音さんの作品大好きです... (2019年10月27日 15時) (レス) id: 6eb96342e8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:凛音 | 作成日時:2019年8月28日 15時

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