28.違和感の塊 ページ28
一番下まで降りると、さらに最奥地の場所にひっそりと佇む、白く清潔感のある扉が見えた。
僕の部屋の扉とよく似ていて、違うところといえば、ドアノブが木である上にヒビが入っている点。
ドアノブに手をかけた時、トントンさんが口を開いた。
tn「こんなかにいるしんぺい神っていう男、優秀な分、要注意人物やねん。
一瞬でも気ぃ抜いたら押し倒される。俺ドアの外におるから、なんかあったら呼んでな」
竹刀を落ち着かない様子で地面に打ちつけながら、静かにドアを開けてくれた。
ギィイ…、と不穏な軋む音が耳を刺激する。
そんなにヤバイ人が多いのか？
ごくりと生唾を飲み、そっと左足を部屋へ入れた。
ドアが閉まった直後、心臓が「危ない」と警告し暴れ始めた。
昨日二人に殴られた部分が、同じ場面に出くわしたかのように鮮明に感覚が蘇ってくる。
本能的に後ずさっていると。
sn「…いらっしゃい、Aちゃん」
逃すまいというようなタイミングだった。
奥のデスクに向かっていた白衣の男性。
…何故だろう。
身体が一気に強張る。
違和感。
その一言。
『…はじ、めまして。…えっと』
sn「しんぺい。しんぺい神。君の病気については知ってるから、無理に覚えないでええよ」
『…はい』
うっすらと目を細めて笑う姿は優しそうだが、どうも慣れない。
…そもそも、この場所自体が危ない気がしてきた。
sn「ははw そこまでかたくならなくても…ねぇ？
へんな薬はいるわけでもないんだしさァ」
違和感しかない。
どうする、ドアは真後ろ。逃げようと思えば逃げられる。
しかし初対面の人を相手に逃げるなど、失礼極まりない(誰かさんに教えてもらいました)。
sn「…あぁ、Aちゃん。
医師の国家資格…、ってあるよね？」
急に話を切り出してきたので、返事が裏返りそうになるのをこらえる。
『はい』
sn「これから幹部になったとして、俺の助手になる話が出てる」
…10回くらい殺されそうだなぁ、心臓がいくつあっても足りなさそう。
sn「国家資格取らないと働けないけど。
エミさんがAちゃんのテストだけ、国家資格を織り交ぜた物を出してたみたい」
『………』
初耳なんですが。
あのテストが国家資格…
「神」と書かれた紙から覗く目に、嫌悪感が少しずつ薄れていくのが感じた。
まだ少し恐いが、さっきのショッピさんの殺気に比べれば全然穏やか。
29.不穏→←27.番外編を書きたかったなどと供述しており。
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鹿野ユズナ(プロフ) - まじっすか………まじっすか………むいちろ………(重症)更新……頑張ってください……原作追いついたら鬼滅の方も読ませていただきます…… (2019年10月27日 23時) (
レス) id: f48090b258 (このIDを非表示/違反報告)
凛音 - 鹿野ユズナさん» あっ…、すみません…(震え声) 無一郎君は死ぬか鬼化するか意見分かれてます…、まぁ真っ二つになって腕切り離されたので多分…(あれ言ってて悲しくなってきたぞ) (2019年10月27日 22時) (レス) id: 9fbd88c114 (このIDを非表示/違反報告)
凛音 - ( 'ω')さん» わぁーあざますですーっ！作品！？作品が好きですか！？嬉しいです…頑張ります (2019年10月27日 22時) (レス) id: 9fbd88c114 (このIDを非表示/違反報告)
鹿野ユズナ(プロフ) - 鬼滅触れないように別界隈にいたのに唐突にネタバレされて死にました無一郎くん死んじゃうんですか？ (2019年10月27日 20時) (レス) id: f48090b258 (このIDを非表示/違反報告)
( 'ω') - 鬼滅の刃楽しみにしてますw 凛音さんの作品大好きです... (2019年10月27日 15時) (レス) id: 6eb96342e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凛音 | 作成日時：2019年8月28日 15時
