【w/r/w/r/d】 略 奪 計 画 【軍paro】

15.不機嫌 ページ15

shp「俺はショッピ、あんたの情報は大体把握しとるから大丈夫。


ここはXX高速道路やけど、今から城下町道路まで行くんやで」


『…え、城下町…？


って事は軍とかに関係ある…』


ビンゴ。


俺がそうだと知ったら距離を置かれるだろうけど、元々距離感はあったので気にしないようにしよう。


『じゃあさっきの医者っていうのは…』


Aがぺ神を振り返る。


しかし当の本人は苦笑しながら口を開いた。


sn「国全体を回って治療したりするし、トップの医者とも言われるけどそこまでじゃないよ。


…と言うか、Aを助手にするために連れてきたんでしょ？」


zm「建前やけど？」


だからそれはアウト。


『帰らせてください、僕はまだ大学でやる事があるんです』


sha「そういうと思ったわ、でも、…言いにくいんやけど」


家に火をつけてきたとは言えない。


どうしようか。


zm「今頃ニュースじゃ人が死んだ〜って騒がれとるやろうな」


shp「世の中であんたは死んだことになってるんすよ」


うわ言いやがったなこいつら。


しかしAは、城下町の住民の声に気がついたのか、もう後戻りはできないと悟ったらしい。


我々国の三大都市と呼ばれるのがこの城下町と、


治安がいいとは言えないが、最も華やかで雨のよく降るネオンシティ、


そしてAの住む高級住宅街が立ち並んだブルータウン。


国のど真ん中まで車が走ってきたので、隅の方のブルータウンまではもう帰れないだろう。


『…ここで僕が帰ると言ったら、貴方方は僕を車から降ろして置いていきますか？』


sn「まぁね。ブルータウンまではもう足でいける範囲じゃないよ」


はぁ、と少しため息をつくと。


『僕の教科書や参考書が大学に置いてあるんです。


それを持ってきてください。


軍に入ってもいいですよ』


ものすごく嫌そうな顔だったが、一応了承はしてくれたようだ。一安心。


sha「そんな嫌な顔せんといてや、俺がいるんやし、それに、


…お兄さん探したるから」


『え、本当ですか…？』


良かった、食いついてきてくれた。


zm「ほんまやで、Aも心の拠り所的なもんが必要やろ？」


こくりとAが頷いた。


『…ところで、なんで僕の名前を把握していたんですか？』


zm「…ショッピ君頼んだ」


shp「なんでっすか…、まぁあれっすよ、あのー、…政府の権力」


あたふたする様子を怪しく思ってはいるよう。やべ。

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