真実の愛。【ONEPIECE】 (ページ14)

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記憶ページ14

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まさに今、ナイフで心臓を貫こうとしたその時、大好きな人の声がした。

『……サボ………』

サボ「やめろ、やめてくれ！！バカなこと考えるな！！」

『なんで止めるの』

サボ「お前が……ッ、Aが、大切だからだ！！」

『やだ、もうやだよ。わたしは革命軍に必要じゃないし、いなくなって当然の人間なの……！！これ以上辛い思いしたくない、お願い死なせてよ。』

サボ「そんなこと勝手に決めるな！！！Aがいなきゃおれはダメなんだよ……ッ、頼むから、お前までいなくならないでくれ……！！」

彼は、涙目になってわたしに必死で訴えかけてきた。そういえばここに入ってきた時から息が切れてる。医務室からここまでかなり離れているはずだ。走ってきたのかな。エースが死んだとわかれば、わたしがこうなることを予想していたの？

サボ「おれ、記憶が戻ったんだ。全部思い出した。エースのこともルフィのことも、……お前と、婚約してたことも、その指輪はおれがあげたものだってことも全部。」

『………！！』

サボ「こんな大事なこと忘れてて悪い。……エースが、思い出させてくれたんだ。」

『ほんとに、？ちゃんとわたしのこと好き？』

サボ「あぁ、好きだ。でも記憶が戻る前からおれはAのことが好きだったよ。」

『えっ』

サボ「指輪をあげたこと覚えてなかったから、それは他の男にもらったもんだと思ってた……。だから好きだって言えなかったんだ。」

『ッ、……ばか、さぼのばか！！思い出すの遅すぎ！！』

サボ「こんなに待たせてごめんな。」

記憶が戻って嬉しいはずなのに。心にはぽっかり大きな穴が空いたような気分だった。

『勝手に死のうとしてごめん……サボだって辛いのに。』

サボ「止めるのが間に合ってよかったよ。Aまでいなくなったら……おれはおれじゃなくなる。」

『もうサボのそばを離れないって約束する。大好きだよ。』

サボ「あぁ、俺も大好きだ。」

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