被験体少女はし にたいようで。【wrwrd】

俺らが ページ47

〜ゾム視点〜

みんなでAを避ける。







…チッ………


胸糞悪いわぁ…







あいつもあいつで、全然弁解せえへんし。

もしかして、リンネを刺したのは事実やったんか？



それに、最近あいつの身体には、傷が増えてる。

引っ掻かれたようなあとや、お湯をかけられたような火傷のあと。

さらには、頰をはたかれたようなあとまで。





………いや。

ちゃうな。




"ような"じゃなかった。

紛れもなく、虐められている証拠。




なのに。

俺らは口出しをしない。

その代わりに、リンネに甘くなる。




すぐそこにAがいても、まるで居ないかのように。

無視した。









そんな中、その日はやってきた。



なんかイヤーな予感がしたんよな。



リンネがどこかを目指して去ったのもあったし、第六感が告げたのもあった。









行かないと。









kn「ゾムの第六感はあたるから。」





そう言ってついてきてくれた奴らと、Aの部屋の前に急ぐ。









リンネはいなかった。




でも。









……嗚呼。




違ったんや。









あいつは









弁解しなかったんじゃない。









弁解






……できなかったんや。









みんな、おんなじ事を考えているのが分かる。


呼吸が荒くなってるから。








tn「なんで…。こんな、ことに。」


rb「う、そ…やんな？」









目の光が消え、無表情のA。



その口は、もう動かない。









gr「……っ、なぜだ…！」









なんで。









俺らが









………壊した。

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