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休暇_1 ページ16

両腕をぐっと上げて伸びをしながら深く空気を吸い込む。やっぱり自然に囲まれた土地の空気は美味しい。

今日のお昼過ぎに祖父母の家へ到着し、二人から暖かい歓迎を受けた後、夕食までの時間をのんびり過ごしていた。母が幼い頃に使っていた部屋を貸してもらい荷解きを済ませ、二階のこの部屋の窓から景色を眺めている。まあ田舎なので周りは田んぼ、畑、山しかないけれど。

昨日までホテルの清掃やコンサートの手伝いなどで忙しかったからか、突然やることもなくなってしまってこの暇な時間を何に使おうかとぼんやりと考えていた。

ピコン、とベッドの上に放っていたスマホが着信を知らせる。

マネージャーさんからだろうか。

ベッドに横になりながらメッセージを確認すると、昨日連絡先を交換したばかりのジスさんからだった。


『今日仕事は何時に終わるの?』


そういえば、お休みをもらっていることをジスさんに伝えていなかった。


『仕事は休みを頂いていて、今ホテルにいないんです。すみませんが、なにか急ぎのご用ですか?』


そう送った途端、電話がかかってきた。
驚いて勢いよくベッドから起き上がったのでスマホを落としそうになってしまった。

心を落ち着かせて電話に出ると私が話し出す前に、


「聞いてないんだけど。今どこ?」


と早口でジスさんが聞いてくる。
伝えそびれたことにお怒りなのだろうか。


「すみません、昨日言っておけば、」

「どこにいるの」


さっきとは違う寂しそうなジスさんの声。


「えっと、私の祖父母の家に…」

「…そう。いつ戻ってくるの?」

「一週間後の予定です。…なにか急用ですか?」

「ううん、ゆっくり休んでね。家族との時間は大事だから」


電話に出た瞬間の話し声とは全く違って、いつも通りの柔らかい雰囲気を電話越しに感じる。


「ありがとうございます」


もう怒ってはいないのだろうか。戸惑いながらお礼を言うと、


「お土産、楽しみにしてるね。じゃあ」

「え、あ、は…い」


返事を言い切る前に電話が切れてしまった。やっぱり怒らせてしまったのだろうか。でも私が休みだからってジスさんが困ることなんてそうそうないだろうし、こんなことで機嫌を損ねるような人ではないと思う。

急に電話を切らないといけない理由でもあったのではないか。例えば仕事とか。あるいはマネージャーさんが話しかけてきたとか。

休暇_2→←スンチョルさん



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作者名:曄雨 | 作成日時:2019年11月26日 4時

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