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最近彼女が拓弥といることを考えると
またイライラが止まらなくなる
何かがおかしい
あの時のイライラと同じ
でもあの時はあいつらが
Aにひどいことしたからだろ?
じゃあ拓弥は...?
「やばい...だめだ...」
今日はもう家を出たくない
Aがいない部屋の中で1人
布団にくるまった
「あ...バイト...」
今日...あぁダメだ...休めない
でもそれまで家から出たいとは思わず
ずっとベッドの中でうずくまっていた
「...いこう」
もう出なければいけない時間だけど
死ぬほど嫌だ
この家から出たくない
少しでもこの空間から離れたくない
なぜだか分からないけど
「A...」
気づけば彼女の名前を呟いてしまう
今どこにいるんだろう
誰といるんだろう
何をしているんだろう
全て全て把握していないと
頭がおかしくなりそうだ
拓「あ...柊生っ!!」
バイト先に行く途中
拓弥に偶然会ってしまった
「おう...」
俺はとても素っ気なく返事をしてしまった
拓「どうした?大丈夫か??」
目の前で心配そうにする拓弥にさえ
感情が抑えきれなくなりそうだ
「...大丈夫、急いでるから...ごめん」
これ以上話してると
拓弥に殴りかかってしまいそうな気がして
急に自分が怖くなった
拓「え、おい...柊生...?」
「は、なせよっ!!!!!」
肩を掴んだ拓弥の手を
思いっきり振り払ってしまった
「あ...ごめ...ん」
拓「お前...大丈夫か...?おかしいぞ...?」
明らかに拓弥の顔は引きつり
ありえないものを見る目を向けてくる
拓「俺なんかした...?」
「違う...!!!!もう、俺...
おかしくて...ごめん...」
俺は拓弥の前にはいるのが耐えられず
走ってその場から逃げ出した
気づいた時には家の近くの路地裏に
俺は座り込んでいた
「もう...何やってんだ俺...」
携帯を開けば
バイト先の友達からのLINEや電話が
無数にかかってきていた
「ごめんコーイチ...」
冷静になった今ならわかった
このイライラは
ただの独占欲だ
俺があいつらに殴りかかったのも
拓弥にイライラするのも
Aが俺のものじゃない気がするからだ
こんな俺はおかしい
きっと次はAを傷つけてしまう
そんなのダメだ
傷つけちゃいけない
俺は彼女の隣にいてはいけないんだ
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キキ//8Z(プロフ) - かとれあさん» うわあありがとうございます!!!(号泣)ちょっと更新速度遅くなるかもしれないですができるだけ頑張ります…!!!!!!! (2018年3月29日 16時) (レス) id: 7d68626159 (このIDを非表示/違反報告)
かとれあ(プロフ) - 夜遅くにすみません!この作品とっても大好きです!!次の更新楽しみにしてます(*^^*) (2018年3月29日 2時) (レス) id: 3fa9c6cc95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キキ//8Z | 作成日時:2017年4月13日 21時