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Nside
きゅっとグラスから光沢を証明する音が響き、相葉はそれを満足気に見てそっと棚に戻した
ぼんやりとその様子を眺めていたが、目の前で振られる掌で意識が浮上し、目を瞬かせた
「…大丈夫ですか？」
心配そうに顔を覗き込みながら問われ、その表情のあまりの無防備さに頬を緩めて微笑んだ
それに安堵したのかほっと息をついた相葉は、二人分のカクテルを作ろうと準備を始める
その唇に何となく目がいって、先日の自身が行った行動がまざまざと蘇ってきた
咄嗟に赤くなった頬を隠そうと掌で口元を覆い隠したが、目敏くそれに気付いた相葉が怪訝そうに首を傾げた
「どうされました？」
「気にすんな」
納得いかないとありありと顔に書いてあるものの、相葉はカクテル作りに意識を戻した
ふー…と深呼吸をするように息を吐き出し、まだ熱が残る頬を落ち着かせようとした
そうしてようやっと冷静になった頭で、こちらに背を向けた相葉の後ろ姿を眺めた
細く引き締まった腰
そこから伸びるすらりと長い脚
日に焼けていない白い腕
繊細な動作でグラスを滑る指先
微かに浮かぶ、慈しむかのような儚くも穏やかで、何より美しい、その表情
ーー守りたい
苦しいほどその想いが、突如として胸の奥から沸き上がってきた
シマ境に位置するこの店が無事で済む筈が無い
ましてや、櫻井修司の一件に相葉が絡んでいることを調べあげられる可能性だって少なくはない
あの微笑みを、苦痛に歪ませたくは無い
絶対に
だとするなら、俺がするべきは一つ
「…なぁ、相葉」
「はい？」
「……お前、ここから出ていけ」
ピタリと、相葉が立てていた作業音が止まった
振り返りもせず、ただ相葉は時が止まったかのように、静かに動きを止めた
次の言葉を待っているのだと悟り、俺は続けた
「お前なら、今俺達がどんな状況なのか知ってるよな？
これ以上、お前を巻き込む訳にはいかない」
ーーお前を、傷つける訳にはいかない
例え、もう二度と会えなくなったとしても
「お前の腕なら、ここじゃなくても店は構えられるし、やっていけるだろ
何かが起こる前に店を畳め」
俺が言い終わっても、相葉は身動き一つ取らなかった
時計の秒針の音と店内に流れるジャズが無ければ、時の流れさえ忘れるほどに……
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エリン(プロフ) - 櫻宮さん» 少し難しいですね…。申し訳ありません。松岡、三宅、相葉は繋がっています。二人は警察だけど相葉は…、と言った感じです。最後にはサッパリ出来るよう頑張ります！（サッパリ出来なかったらごめんなさい） (2020年9月18日 22時) (
レス) id: c94e130b17 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - えっと。。何か松岡と三宅と相葉ちゃんが繋がってる気がするのは私の見間違い？？最後なのに絡まった糸みたいに解けない。。あー続きが楽しみすぎる！ (2020年9月17日 17時) (レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - おぉ、、いよいよフィナーレですね。敵か味方か。破壊か再生か。楽しみです( ´艸｀) (2020年9月1日 19時) (レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
エリン(プロフ) - 櫻宮さん» 櫻宮様、いつも閲覧下さりありがとうございます！ここから、今までの打線の回収が始まります。楽しんで頂けるよう努めますので、これからも宜しくお願い致します！ (2020年8月31日 19時) (レス) id: c94e130b17 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - とりあえずニノが打たれたわけじゃなくて良かったです(笑)相葉ちゃんと伊野尾は敵か味方か。更新楽しみ！ (2020年8月31日 19時) (レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エリン | 作成日時：2020年6月6日 15時
