【東海】さよならシャンソン

交わらせてたまるものか / all ページ4

控室『実はしばゆーのスーツはメンバーが勝手に全部決めてました』動画から




今日は、メインチャンネルで『映画館を貸し切って明日の動画の完成披露試写会してみた』動画を撮る為に頼んだオーダーメイドのスーツが届き始めた。

既に前回てつやととしみつはサブチャンのお披露目撮影を撮り終えたらしい。
なので今日は、私としばゆーのお披露目会。


「ちょっと俺の裏地とAのスーツの色似てない？」
「いやいやいや、私のは上品な紫だから」
「俺のは下品ダトォ！？」
「夜の配色具合が半端ねーんだよ！」
「私のはワインレッドでしばゆーの紫はババァ寄りだから」
「おいババァ寄りってなんだよ父さん悲しむぞ」

既にスーツを着てご満悦そうな私の襟を「うりうり！父さんに見せなさい！」と、軽く引っ張られる。
「てめーやめろや」と、すぐにりょうくんに引き離された。


「しばゆーとAが並んだら夜の男女感が半端ないんだけど」
「どこがじゃ」
「どこがじゃ」
「変な声で上手くハモったなぁ」

お互いぐりぐりと頬に手を押し込む。
「親子のじゃれ合いかよ」と今度はてつやに剥がされた。


「てかA、スカートじゃなくてズボンにしたんだね」
「当たり前だよ、東海オンエアの撮影でスカートとか死も同然だよ」
「俺もスリッパ無しで訪問した時は、死を予感したから分かるわ」
「だよね」

メンバーと関係ない友達と遊びに行く時は、スカートばかりだけども。
一回オフの姿で見つかった時は、即座に退散したっけか。

何のハプニングが起こるかわからんのにそのまま家に連行して撮影されかけた時もあるのに怖いわー怖いわー。

「髪型は、邪魔だかだからポニテにするつもり」
「うわーオシャレ感出してるのけど可愛いから許すとしよう」
「これは視聴者が許さなくても俺ら全て許すから」
「あとは3cmヒール履くくらいだよ」
「うっ」
「うっ」

瞬間、としみつと虫くんが撃たれたようなポーズをする。

幼馴染同士の戯言 / Tetsuya→←なんとなくの呪い / Toshimitstu

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