検索窓
今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:84,703 hit

さよならシャンソン / Tetsuya & Ryo ページ2


昼の一時。
鏡の破片でも振りまくような鋭い陽光。
とんでもない湿気化け物と闘いながら動画編集。

隣には、携帯とにらめっこしている210cm(仮)の男。


「ねーねーAのブログURL消えたからまた教えて」
「Twitterに貼り付けてあるって」
「今不具合」
「だーだりー」

編集していた手を止め、携帯を取り出す。
いって、無理して背伸びしたら脇攣った、いって。


「俺Aのガストブログ好きなんだよね」
「ガストじゃなくてブログタイトル『さよならシャンソン』だってば」

…まぁ、俺もガストブログって呼んでるけども。
そしてブログで深くガストについて書いたことは、無い。


「え、『さよならガスト』じゃなかった?」
「それ迷ってた方ね、ほいよURL送った」
「ありがと、えーガストの方が良かったなー」

恐らく俺の送ったURLをタップをし、ニヤニヤと画面を見つめるりょう。


「前のタイトルは?」
「確か『また来てパッソ』だった筈」
「車じゃねーか、その前は?」
「確か『次来たパンソン』だった筈」
「誰だよ、さらにその前は?」
「初期は確か『もういいよダンソン』」
「誰だよ、最初に戻るに攣れて迷走してるね、A」

初期に至っては、しばゆーが「ダンソン!フィーザキー!」ネタをやっているのを見て適当に付けたらしい。
尚、タイトルが変わった今でも「黒歴史だ」と本人は嘆いている。

一部、視聴者からはダンソンブログと呼ばれている。
「それも納得いかない!」と叫んでいたっけな。

あの時のムンクの様な顔は、今でも覚えている。


「いつもコメントしてる輩居ない?」
「輩って言い方やめろ」
「この人ブロックする機能ねーの?」
「短気過ぎんだろ」

…気に食わないのは、俺もだけど。
何かあったら、絶対許さんし。

その男のコメントを見て、イライラした気持ちを乗せるようにキーボードでタタンと強く叩いた。









***

なんとなくの呪い / Toshimitstu→←control



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (67 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
233人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

107(プロフ) - かのんさん» ありがとうございます!このコメントを見て自分ワクワクしてきました! (2017年10月21日 23時) (レス) id: 1080c52a3c (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - 毎日の楽しみでこの作品読んでました!続編見て見たいです(^^) (2017年10月21日 23時) (レス) id: 4547495416 (このIDを非表示/違反報告)
107(プロフ) - Ma-chinさん» ありがとうございます!このコメントが私の励みになります! (2017年10月21日 23時) (レス) id: 1080c52a3c (このIDを非表示/違反報告)
Ma-chin(プロフ) - 大好きな小説です!!!続編見たいです! (2017年10月21日 22時) (レス) id: a22175d5dc (このIDを非表示/違反報告)
107(プロフ) - 如月梦【ゆめ】さん» ありがとありがとうございます!たまにうんちくぶっこみたくなります( ^)o(^ ) (2017年8月6日 21時) (レス) id: 1080c52a3c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:107 | 作成日時:2017年7月19日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。