農家娘がお姫様になったようです。 (ページ17)

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第12話真相ページ17

連れて来られた扉の前。
重い扉を開け中へ案内される。

ポッキー｢見てみろこれがこの国の闇だ｣

バルト｢な…なんですか…これは…｣

その部屋を見渡せる場所で見たものは酷いの一言では片付けられないものだった。
逆さ吊りにされている遺体、臓器が引きずり出されて無残な姿で放置されていたりと無残な者が多い。

リンリィ｢王に逆らった者は捕えられ、死ぬまで拷問にかけられますその姿を楽しむのが趣味なのです
この町では誰も王様には逆らえません｣

龍尾｢だからここにいる誰かがいつ死んでもおかしくない｣

目を伏せながら言う水の魔術師。
長い螺旋階段の上から言い放つ黒目の少女
螺旋階段のその中心にあるのは、最もでかい建物。

ポッキー｢おい、錬金術師さんよ早く来いよ置いてっちまうぞ｣

バルト｢あぁ、すまないすぐ行く｣

移動中に聞いた話では、レバルは1000年前の魔族との戦争において、最終防衛ラインとして機能していた由緒正しき町らしい。
だから、中央にあるのは城だ、それも機械仕掛の
だがここも他の王都のものからすれば僻地らしい。

案内された部屋に入ると、侍女の人にＬ字型のソファを示される。

ﾌｨｰﾅ｢皆様方そちらにお座り下さい｣

俺達は言われた通りに座り、深い緑色の鎧の騎士は部屋の隅に立った。
部屋全体を見渡せる場所で、ってやつかな。

ﾌｨｰﾅ｢もうじき国王がお戻りになられますので、しばしお待ちください。｣

何時間か前に会った女性は、高級そうなカップに紅茶っぽいものを注ぐと入り口脇に控えた。
湯気を立てるそれを飲む。

燐曇と俺の分以外が最初から用意されていない所をみると、お客様扱いなのは俺達だけか。
などと思っていると、なにやら乱暴な足音が聞こえた。

「隊長、大変です！」

乱暴に扉が開いて、筋骨隆々とした一人の男が入ってくる。
年齢は５０歳ぐらいだろうか、ダークブラウンの髪に白いものが混じりだしているものの、まだまだ働き盛りという感じだ。

深い緑色の鎧の騎士は何かを察したのだろう
白い髪の青年と茶色の髪の青年を連れて部屋を出た

と同時に地面が大きく揺れた____