農家娘がお姫様になったようです。 (ページ16)

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第11話呼び出しページ16

バルト「痛い…」

綺麗に膝蹴りが入ったこめかみをさすりながら呟く

龍尾「進行方向に居たお前が悪い、現に今こうして捕まって王に呼び出しをくらう羽目になってるんだ」

ポッキー「走ってたおめぇらが悪いに決まってんだろ」

深い緑色の鎧を着た兵士に担がれながら
黒目の少女は私に文句を言う
彼女達がドタバタしていたのが王様にも聞こえたらしいので、今から説教を受けに行くそうだ
…私に至っては巻きこまれただけなのに

リンリィ「ポッキーさん貴方なら大丈夫だって、思ってたのに…」

ヒデオ「なにしてたんだよー」

ポッキー「待てや、おい悪いのこっちの二人だろうが」

お姫様のお付の二人に文句を言われながら
担いでいる黒目の少女と不思議な髪色の女性を指さす

抹茶「あらやだ、人のせいにするのはどうかと思いますよ？」

龍尾「そうだ、そうだー」

全員で文句を言いつつ王座に向かっている
燐曇さんは気絶した友人をおんぶしている

そして気になっているのは…

リンリィ「…大丈夫ですよ、2人とも！」

ヒデオ「そうそう、俺たちみんなまだ他にやらかした事ないんだからよ、な？」

ミルク「っ…はい…」

白い髪の青年は返事をしたが、茶色の髪の青年は酷く怯えているのか、返事をせず青い顔をして震えている
まったく、正義を名乗る騎士であるなら出世なぞ気にしなければいいのでは…

などと、思っていると

抹茶「まぁ、王は今日機嫌はよろしかったので多分大丈夫じゃないかしら？」

龍尾「どうだか、急に機嫌が悪くなって全員処させるかもしれないぞ？」

二人が言うと
二人の青年はよけいに怯えだした

バルト「あのですね…流石に一国の王がそんな子供みたいなことする訳ないでしょう？」

ポッキー「あるんだよ」

自分が言い終わる前に深い緑色の鎧の騎士がそう冷たく言葉を言い放つ

バルト「いや、そんな訳ありませんよね？皆さん」

振り向いて同意してもらおうとしたが

先程まで、二人を励ましていた青の剣士、水の魔術師も口をつぐみ顔をそらし出した
不思議な髪色の女性と黒目の少女はいたって平然な顔をしており
燐曇さんは後ろでいつもの読めない表情をしていた

全員がその場で立ち止まった

ポッキー「王は、そういう事を平然と出来てしまうんだよ」

バルト「いや…待ってくださいよ、そんな事したら国民だって黙っているはずないじゃないですか」

ポッキー「…そこまで言うんなら話してやるよ錬金術師さん」

そう言うと、ある部屋に案内された