農家娘がお姫様になったようです。 (ページ13)

今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:13,474 hit

第8話脱走ページ13

目を覚ますと白い天井。

あっ、そうだ気絶したんだっけ僕…

｢おい、嬢ちゃん大丈夫か？｣

カラ｢んえ？｣

声のするほうを見ると見知らぬ…見知らぬ…人?!!

カラ｢きゃあああああ!!!!｣

｢うわあああぁあああ!!!!｣

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_

カラ｢……ご、ごめんなさい｣

消え入りそうな声でそう呟くと鎧を来た人は僕の頭を優しく撫でてくれた

ポッキー｢いや、気にするな。
知らない所で不安なんだろ…俺はポッキーお前の監視を頼まれていてな先程は済まなかった｣

深々とお辞儀をする僕は心のどこかで彼なら …と甘く思っていたのかもしれない。

カラ｢あの、ポッキーさん。
僕元の場所に帰りたいんです協力して頂けませんか？｣

ポッキー｢というとここから逃げ出したいと…？｣

そう言った彼の顔は怖く見下すような目で見てくる。

ポッキー｢…言っておきますが宮殿内で騒ぎを起こしたり。逃げ出すということは『死』を意味します。
ここは保身にだけは長けた者達が『ここにいれば大丈夫』と作り上げた場所なんです…
それに国王の近衛兵達もうろついております、妙な考えはやめておいてください｣

カラ｢…ｯ！｣

僕の肩に手を置いたままﾆｺｯと笑い部屋の外へ出ていく。
ここには誰も僕を助けてくれる人なんていなかった……

タナ｢カラ……｣

僕を慰めに近寄ってきたタナを抱きしめ泣いていると上から声が降ってくる。

｢やっと見つけた…｣

変わった目の女性とフードを深く被った女性。

タナ｢あっ、お前…!!!｣

タナは2人のことを知ってるみたいだ…

タナ｢カラをこんな所に閉じ込めて…早く私達をここから出せ！｣

｢うるさい、お前は黙っていろ｣

変わった目の人とタナが睨み合っていてそれをあたふたしながら見ていると

抹茶｢私は抹茶 …そしてあそこで睨み合っているのが龍尾だ。｣

カラ｢あの…僕になんの御用で…？｣

抹茶｢元の家に返してやろう。龍尾と少し話してな待っていても姫は帰ってこぬ。ならばコチラが出向くまでだ｣

タナ｢でも、扉の前にいる奴をどうにかしないと｣

龍尾｢心配ないここから出るんだ｣

タナを指で続きながら龍尾さんが見た方には窓。

その窓に近づき顔を出すと結構高い…ここから落ちれば確実に死ぬ。

カラ/タナ｢え、マジで…？｣

神様、僕はここから出る前に死んでしまいそうです…。