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第7話 脱出…? ページ12

ネズミに乗って城を徘徊すること数時間


タナ「あー!ネズミ!ストップ!ここだ!ここだ!!」

ネズミ「いたのかい!?」

タナ「おう!いた!」


まさか、カラを探すだけでこんなに時間を使うとは思わなかった…
道中廊下を走っていたら城の侍女の方々に追われ遠回りをするハメに…

え?なら今どこにいんだよって?
廊下が無理なら…
屋根裏って場所があるだろう?
とまぁ、そんなこんなで屋根裏でカラのいる部屋まで来れたようだ

タナ「よし…ネズミここまででいい、ありがとうな」

ネズミ「大丈夫なのかい?ここから逃げられるかい?」

タナ「おう!とりあえず走り回ったらどうにかなんだろ!」


脱出経路のこと全く考えてなかった事を堂々と言ったら、流石にネズミに呆れた顔をされた


ネズミ「道中いろんな人に追い回されただろう?だから武器庫にあったこれを持っていきなよ」

タナ「まぁ、そんな顔すんなよって…杖?」

ネズミ「そう、杖だよ、どう見ても普通の人間には小さいからね、君なら使いこなせるんじゃないかな!」


確かに人間にしては随分と小さな杖だ
私なら丁度いい大きさだ
…何で、こいつ直ぐにこの杖見つけられたんだ?


タナ「わかった、ありがたく受け取ることにするさ」

ネズミ「うん!それじゃあね!」


走り去るネズミを見送り
私もカラのいる所に降りる
どうやら、ベッドで体育座りをしている


カラ「…怖いよ…タナ…燐曇さん…」

タナ「おやおや、私の名前を呼んだかい?」


ベッドの上で落ち込んでいる、お姫様のソックリさんに声をかける
驚いたように顔を上げる、今までの緊張が解れたのか涙を流しながら私を持ち上げた


カラ「こわかったよぉぉ…!!タナぁぁぁ…!」

タナ「よしよし、怖かったな、もう大丈夫だぞ」


自分の小さな手で、大きな彼女の頭を撫でる
少しづつだが、落ち着いてきたようだ

道中の出来事を話し、道中の出来事を聞き
ここからどうやって脱出するかを話す


カラ「ここから、城下町まで一直線に走る…」

タナ「あぁ、そうしたら一目散に影理さんのところまで逃げるあそこなら匿ってくれるはずだ」

カラ「わかった…!」

タナ「さぁ、逃げるよカラ!!」


ドアを開けて、走り出そうとする

だが、ちゃんと前を見ていなかった
なぜ私達は走り出す直前までアイコンタクトを取っていたんだ

走り出した時目の前に、鎧を着た男が立っていた


カラ「あっ」

タナ「やべっ」


派手な音を立ててカラはぶつかり気絶した

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作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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龍尾(プロフ) - めっちゃ楽しいから続きが気になる (2018年10月28日 21時) (レス) id: ea4ac1e525 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たけぴよ。 x他1人 | 作成日時:2017年4月7日 21時

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