気持ちが良ければなんでもいい【男主】 (ページ10)

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Episode 10 ページ10

― You side ―

「…っ、A！でる」

馬鹿みたいに腰をふったあと、俺の腹に出した。

「…風呂いこ、A。立てる？」

抜こうとするマイキーの腰に足をまく。

『まだイけんだろ？なァ、マイキー♡』

「待って、疲れたんだけど…」

『は？早すぎんだろ』

「もう2回ヤっただろ」

今日は終わりな、とおでこにキスをした。

『チッ』

「風呂いこーぜ。立てる？」

『立てるわナメんなよ』

･

「気持ちよかった？」

風呂の中で、俺の正面に座りながら聞いてきた。

『うん、気持ちよかった』

「素直だね。かわいい」

『そーゆーのヤメロ、ウゼェ』

「だってかわいいんだもん」

『もんとか使うな』

『まあ、またヤろうぜ？マイキー』

黄色い髪の毛を引っ張り、マイキーの唇を舐める。

「な、ズル…」

赤くなった顔を見たら満足した。

「じゃあ俺と以外はしないで」

『それはどーだろーな』

「ねぇ、あんなかわいいA、俺以外に見られんの嫌なんだけど」

『あっそ』

恋人同士でもねぇのに、よくこんなこと言えんなコイツ。

･

「昨日マイキー泊まったの？」

『うん』

下駄箱で、上履きを履きながら三ツ谷に聞かれる。
マイキーと朝から一緒にいたのが気になったのだろう。

「ふぅん。なんかしたの？」

『…こーいうこと』

カーディガンを引っ張って、三ツ谷の唇にキスをすれば、間抜けな顔をして上履きを落とした。

「は？待って、意味わかんねぇんだけど」

『わかんねーの？どんだけお子ちゃまだよ』

からかいながらそういい放ち、背を向ければ制服の襟を引っ張られた。

『っ、なんだよ！』

コイツこんなに短気だったか？
最近、東卍のみんなは怒りすぎだと思う。

人気のない廊下。

『なあ、怒ってんの？』

俺を掴みながら背だけを向けて先を歩く三ツ谷。

クルリと振り返って俺にキスをした。

「怒ってる」

『はぁ…なんで？』

キス魔多すぎだろ。
東卍はあれか？欲求不満なのか？？

数秒の沈黙後、三ツ谷が口を開いた。

「マイキーとできんなら、俺ともできるよな？」

腰に手を回し、背中をツーっとなぞる。

『…へぇ。お前もこーゆーの興味あるんだな』

「俺が興味あんのはAにだけどな」

『…はぁ？』