気持ちが良ければなんでもいい【男主】 (ページ5)

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Episode 05 ページ5

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『いい顔すんじゃん、千冬♡』

喜んでいた顔とは真逆に、驚いたような顔をした千冬。

「なっ…！俺からしたかったのに…！！！」

『100年はえーよ』

なんでこんなに揶揄い甲斐があるんだろ。

『千冬ゥ、もっかい♡』

場地に腕を掴まれながらも千冬の方へと顔を向ける。

「へっ！？Aさ、」

ん、ぁ…とかわいく喘ぐ千冬。

千冬にキスをしている俺になのか、俺とキスしている千冬になのか。

「ズリぃ…」

そういいながら俺の首をガジガジと噛んでいる。

『痛ってぇよバジ』

自分の歯の形考えろや。どう考えても痛ぇだろ。

『いた、っ』

首の痛みから逃げるように前のめりになる。

納得いった歯型を付けられたのか、最後にペロリと舐めて離れた。

「ハッ、似合ってんじゃねぇか」

『そりゃどーも…』

『満足か？帰ろうぜ』

「そうっスね。帰りましょう！」

やっと自由になった両手で少しだけ伸びをし、家に向かう。

俺の家の方が先に着くため、俺の家の前まで来た。

「次は最後まで食ってやる」

少し頬を赤らめながら、真っ直ぐな目で俺を見た場地。

『ハッ、言ってろドーテー』

中指を立てて2人に背を向けて家の中に入ると、思いがけない人物がいた。

『なっ、んでいるんだよ！マイキー！』

「あ、おかえり」

旗の立ったオムライスを食べながら何食わぬ顔で俺を見た。

『母さん！なんで』

「Aくんおかえり〜！マイキーくんとってもいい子ね！」

頬に手を当てながら呑気なことを言っている。
コイツ、暴走族の総長だぞ？

『なんでいるんだよ』

「Aに会いに来た」

『来んな』

「やだ」

心の底から帰って欲しい。

そんな会話をしていると、「こら！お友達にそんなこと言っちゃダメでしょ！」と怒られた。

ちなみに旗は母さんが作ったらしい。

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『帰れよクソマイキー』

ご飯を食べ終わると、俺の部屋のベッドに直行したマイキー。

「やだ」

『こっちのセリフな』

マイキーは、小さい頃から食べたら直ぐに寝る。

『マイキー、寝る前に…』

帰らねぇと、

そう言おうとマイキーの寝ているベッドに近づくと腕をグイッと引っ張られた、その瞬間…

『マイ、』

2人の唇が重なった。