気持ちが良ければなんでもいい【男主】 (ページ4)

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Episode 04 ページ4

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「来てやったぜ」

ニカッと歯を見せて笑うのは場地圭介。

なんで上から目線なんだよ。

「Aさん！」

何故か目を輝かせながら場地の後ろから顔を出している松野千冬。

『…なに。もう学校終わったの？』

門を出る今、俺の学校の終わりのチャイムが鳴った。

「だって帰りのHRとかいらなくね？なァ、千冬」

「はい！全く必要ないっスよね！」

呆れてため息しか出ねぇ。

『だから中学でダブんだよ…』

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「マイキーとキスしたってマジなのか？」

『はぁ！？』

なんで場地が知ってんだよ。
危うくサイダー吹くとこだった。

「マジなんすか！！」

『なんで知ってんだよ』

「マイキーが言いふらしてた」

絶対ぇアイツだけは許さねぇ。

「あっ、Aくんじゃーん」

『あ？…あー、お前か』

よく遊ぶ高校生の女が声をかけてきた。
カバンにジャラジャラとストラップをつけ、4人で学校から帰っている。

「また遊ぼーね。ダーリン♡」

胸ぐらを掴み、唇にキスをされた。

『…おう。またな』

バイバイと手を振って遠くに消えた。

何してんだよ。

そうメールを送れば「彼氏の振り完璧だったよ！」と返事が来た。そんなことだろーと思ったわ。

「ダーリン！？彼女いたんスか！！」

『違ぇよ。振りだよ』

はぁ、とため息をつきながら2人の方を振り向けば、場地が頬にキスしてきた。

「あの女とできんなら、俺ともできんだろ？」

口角を上げる場地の後ろには、かっけぇッス！と尊敬の目を向けている千冬がいた。

『ハッ、童貞くさ』

子供っぽすぎるキスに思わず笑ってしまった。

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誰だよ、場地に童貞くさいとか子供っぽすぎるとか言ったの。

全然違ぇじゃん。

あの時の自分を殴りたい。

そして、今俺の手を後ろで掴んでいる場地と目の前にある千冬の顔もまとめて殴りたい。

『離せよ、』

「Aさん、いいっスか…？」

『よくない！』

「目閉じれます？」

『話聞けマジで怒るぞ千冬…』

横腹や腰を触られれば、振りほどくための力もまともに入らない。

「千冬、ドンといけ！！」

場地さんが言うなら…！と何故か千冬が腹を決めてる。てか、コイツにとって場地ってなんだよ()神かなんかか？？

振り解けねぇしあきらめるか、といってもこのまま好き勝手させる訳にはいかない。

『いいぜ』

喜ぶ千冬の顔に俺から深いキスをする。