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目の前で俺の襟を掴みながら敵が吠える。
でも俺はそないなところやなかった。
やらかしてしもうた。
これしかこの環境を打ち砕けんとは言え、俺は自分が嫌になった。
生徒に、未来ある子供に、銃を持てと言うてしまった。
嫌やった。
銃という破壊をまだ持って欲しゅうなかった。
「＿＿＿＿てめぇ聞いてんのか！？あぁ！？」
バシッと頬をぶたれる。
思いっきりしばいてきはって…！
少し迷いは断ち切れた。
「ったぁ…！
なんなん…もう、あんさんら嫌いや。ずぅっと痛いのは好かん言うてはりまるのに」
「るっせぇな！てめぇが変な行動したのが悪ぃんだろ！！」
あぁうるさ…。
個性で敵はんの飛ばした唾が顔に当たらんように選択する。
気付かれんていうんは便利やな。
どうにか視線を動かして出久君たちを見やる。
彼らは、俺より向こうを見て絶句していた。
向こう……相澤くんの方向を見て。
よく耳を澄ますと、グシャッ！だのゴッ！だの痛い音が聞こえてはる。
「うっわ…えぐいことするなァ向こうは」
「オニーサン俺らのところでよかったね」
「…あんさんらは、俺に、何をするつもりなん…？」
あかん。相澤くんがやられてまう。
なんとか視界に収めなあかん。
首を伸ばそうとしても敵だらけでなんも見えへん。
「そりゃあボコってマワすに決まってんだろ、なぁスケープゴート！」
「俺ら敵なんぞに媚びるヒーローなんざそうそういねぇしなぁ！」
「それに加えて顔と声が良いと来た。
気の済むまで殴って蹴ってヤって終わりよ」
俺の未来悲惨すぎひん？なんで？
身の危険と相澤くんの危険やら色々起こりはる。
「死柄木弔」
「黒霧。13号はやったのか？」
「行動不能には出来たものの、散らし損ねた生徒がおりまして…。
1名、逃げられました」
……なんやって？
逃げた？1人？
たまたま聞こえてきた会話に希望を見出す。
……勝った。これは勝ちや。
きっと誰かは救援に来てくれるはず。
「さすがに何十人ものプロ相手じゃ敵わない。
ゲームオーバーだ。あーあ…。
今回はゲームオーバーだ。
スケープゴートを連れて帰ろっか」
……なんで俺の名前がそこで出てくるん？？
その言葉が聞こえたのか、慌てて散っていく敵はんら。
手の敵はんと目が合うと、ゾクッとする笑みで微笑まれた。やめぇや。
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鯱の助(プロフ) - 京美人に釣られて一気読みしてコロリと落ちました…べらぼうに好きです。だいぶ前の更新で止まっているので旬が過ぎてしまったのかもしれないと思いつつ、読みたいという一心で更新が来るよう祈っています…失礼しました。 (2021年10月25日 3時) (
レス) id: 6ff457e429 (このIDを非表示/違反報告)
セイラ(プロフ) - 主人公が好みすぎて最高です(笑 大変だとは思いますがこれからも頑張ってください！応援しています！！ (2020年4月26日 5時) (レス) id: 5ca5505410 (このIDを非表示/違反報告)
はす(プロフ) - 続きが気になり過ぎて……更新頑張って下さい！！！ (2020年3月30日 0時) (レス) id: ea36bea7ab (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇(プロフ) - これをみて下さっていることを祈っています。本当に面白くて、何度も読んでいます。ご事情も色々とあると思いますが、いつか更新を再開してくださると嬉しいです。 (2020年2月11日 11時) (レス) id: 595b98bf42 (このIDを非表示/違反報告)
アイウ - 更新待ってます！無理をしない程度に！できれば早く！(言動の不一致) (2019年9月23日 7時) (レス) id: 5fd2a8746a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひねのみ | 作成日時：2018年11月26日 15時
