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１回瞬きをする。
その後、腕と腹を確認すると
当たり前や。
さっきの映像はひとつの結果。
有り得たひとつの可能性なんやから。
脳裏ではさっきのような映像が何億と流れてる。
2発撃った銃弾が当たる確率を全て映像化されている。
その中で俺はあるひとつの可能性を選択した。
パンパァンッ！！！
2発の音が聞こえる。
しかし、その銃弾は俺に当たることも、後ろにいる生徒達にも当たらへん。
「ギャァッ！！！」
銃を持った敵はんが撃った銃は『たまたま床に当たって跳弾となり、敵はんに当たる』。
被弾した敵はんはバタッと床に倒れた。
…まぁ、死ぬ可能性は選んでおらんし生きとるやろ。ヒーローが殺すのは世間体的に不味いやもの。
「んな！？」
「えっ！？何！？何が起きたの！？」
相澤くんはもう敵はんに向かって走り出していた。
前衛の射撃隊のような敵はんらが相澤くんを狙う。
確率を選択しようとしたんやけど、どの可能性も個性が出ない未来やった。
「これで安心して避難できるで、13号はん」
「助かります、スケープゴートさん！」
「さ、さっきのって選率先生の個性？」
「そうだろうけど…何をしたか正直分かんなかった」
「ええからはよ避難するで！」
相澤くんが敵を引き付けている今がチャンス。
今しか避難する機会は無いんや。
俺の個性は『確率』。
ある物事が起きることに対して、ある物事が結果として起こる現象の確率を自在に選択できるもんや。
ダーツを投げるとして、俺ならば全てを真ん中に当てることが出来る。
この個性が影響を及ぼす範囲は、俺の視界に入るうち。
俺の視界に入れば誰にでもその確率を起こさせることが可能。
この個性の1番の特徴はバレにくいこと。
なぜならば、誰にでもできる可能性があるからや。
ダーツなんて上手い人ならいくらでも当てれるやろ？
俺が当てさせた、なんて言うてみ？信じられへんから。
…まぁ、そういうことやさかい。
個性が露見していないヒーローなんて俺くらいしかおらんし。
「すごい…！多対一こそ先生の得意分野だったんだ…」
「こら出久くん！分析しとる場合やない！」
「そうだ！早く避難を！！」
「させませんよ」
避難しようとした矢先。
そう言うて、目の前に霧のような敵はんが現れおった。
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鯱の助(プロフ) - 京美人に釣られて一気読みしてコロリと落ちました…べらぼうに好きです。だいぶ前の更新で止まっているので旬が過ぎてしまったのかもしれないと思いつつ、読みたいという一心で更新が来るよう祈っています…失礼しました。 (2021年10月25日 3時) (
レス) id: 6ff457e429 (このIDを非表示/違反報告)
セイラ(プロフ) - 主人公が好みすぎて最高です(笑 大変だとは思いますがこれからも頑張ってください！応援しています！！ (2020年4月26日 5時) (レス) id: 5ca5505410 (このIDを非表示/違反報告)
はす(プロフ) - 続きが気になり過ぎて……更新頑張って下さい！！！ (2020年3月30日 0時) (レス) id: ea36bea7ab (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇(プロフ) - これをみて下さっていることを祈っています。本当に面白くて、何度も読んでいます。ご事情も色々とあると思いますが、いつか更新を再開してくださると嬉しいです。 (2020年2月11日 11時) (レス) id: 595b98bf42 (このIDを非表示/違反報告)
アイウ - 更新待ってます！無理をしない程度に！できれば早く！(言動の不一致) (2019年9月23日 7時) (レス) id: 5fd2a8746a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひねのみ | 作成日時：2018年11月26日 15時
