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「……それ、どうしたんスか」

「た、たまたま、ヴィル先輩がやってくれるって言ってくださったので」



お言葉に甘えさせていただきました、と監督生クンは照れくさそうにはにかんだ。


それを聞いて、へえ、と口元を歪める。
ちょっと面白くなくて、監督生クンのほっそい手首を掴んで鼻に寄せた。いつもの石鹸の匂いとは違う、甘ったるい香水の匂い。



「ら、ラギー先輩……?」



戸惑ったように、監督生クンはこちらを見上げてくる。

……匂いまでつけられて、こっちからしたらこんなのマーキングみたいなものだ。


本当、面白くない。

手首を掴んで離さないまま、監督生クンの目を覗き込む。



「……こんなにおめかしして、わざわざオレに、見せに来たんスか?」



そう聞けば、監督生クンは「へ、」と驚きと困惑が入り混じった表情で顔を少し赤くした。
自分でも、意地が悪い質問だなぁと思う。当たり前でしょ、アンタを困らせるためのもんなんだから。

……ただ、そうだったらいいなと、思わないではないけれど。



……でもオレは叶わないって知ってるっスから。オレはパ、と手を離して「な〜んて、冗談スよ」っていつもみたく笑う、そしたら監督生クンはきっと、あからさまにほっとしてみせる。

うん、それが当然の現実だ。
ハイエナごときが抱いていい夢物語なんかじゃ、ない。







「……………そうです……」

「……。
……は?」



言い訳めいた諦めを言い聞かせていたところで囁くような声が聞こえて、驚いて監督生クンの顔を見つめる。
お綺麗な化粧を施された顔、その中でも監督生クンの黒い瞳が、キラキラと光を反射して、オレは目を奪われる。

監督生クンは意を決したように息を呑む。



「……わ、私!
今日はラギー先輩に頼み、というよりもお願いがあって、このお化粧だって、そのための、もので……!」



監督生クンのその表情に、オレは自惚れたくて仕方がない。

-→←▼.君は愛しのダンデライオン / ラギー



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硝子屋(プロフ) - 食パンさん» リクエストありがとうございます。ゆっくり更新になるとは思いますが、気長にお待ちくださると幸いです。 (7月11日 23時) (レス) id: bfedb6e9a1 (このIDを非表示/違反報告)
食パン(プロフ) - あのぉ趣味でやってるなら申し訳ないのですが厚かましいお願いです。レズで元の世界に彼女もちの監督生夢主と、本気で夢主を墜とすつもりでいるルクハンをお願いしたいです!※夢主は彼女から離れるつもりはないあと夢主は女の子。これからもほどほどに頑張ってください (7月10日 18時) (レス) id: 1be4b3aa35 (このIDを非表示/違反報告)
硝子屋(プロフ) - ハイドさん» 返信遅くなって大変申し訳ありません……!リクありがとうございます、承りました!ただ、私情によりこれから先更新できる頻度が少なくなってしまいますので、気長にお待ちくださると幸いです……。 (2021年2月2日 20時) (レス) id: c0a77834dc (このIDを非表示/違反報告)
ハイド - 初めまして!リクエスト良いですか?キャラに盛る毒を夢主が奪って飲み込んだらをお願いします!キャラはフロイドでお願いします! (2021年1月31日 11時) (レス) id: 76fb91e4e9 (このIDを非表示/違反報告)
硝子屋(プロフ) - ソーダさん» ありがとうございます〜〜!そう言っていただけるのが何より嬉しいです……! (2020年12月24日 18時) (レス) id: c0a77834dc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:硝子屋 | 作者ホームページ:   
作成日時:2020年3月2日 16時

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