(お前なんか) ページ2
·
桐山｢お前なんか居らんかったらよかったんやろ。｣
まただ。桐山くんの口癖。
別に直接言ってくるわけじゃない、ボソっとだけ。
『...すいまs』
桐山｢甘ったれんな！お前のせいやねん。｣
『でも...』
桐山｢気持ちわる。またなん？嫌やねん。もう！｣
『マネージャーがいいなら、そうすれば！』
桐山｢うっさいねん。｣
バチンと音を立てて叩かれた頬の痛みが
だんだん広がっていく。
·
Jrだった頃は優しかった。
私がKin Kanと上手くいってなかった時も
いつも相談に乗ってくれた。
デビュー決まった時だって、
変わらずニコニコ笑ってくれてたはずなのに。
せめて桐山くんだけは違うと思ってたのに。
·
そんなに。そんなに嫌なら、
『紅一点なんか譲ります。』
『中田さんに変わって貰えばいいじゃないですか！』
ハッとした顔で桐山くんが振り向く。
桐山｢ごめんな、俺また...｣
『もう、いいです。紅一点とか。』
桐山「辞めたらアカンよ。ファンの人悲しむで。」
『何で中田さんじゃなくて私なんですか。』
『嫌いなら！もう辞めさせて下さい...』
ダメだ。中田さん何も関係ないのに。
口が言うことを聞かない。
『中田さんがメンバーだったら知名度高くなったんじゃないですか？』
桐山｢っ...ごめんって...｣
桐山くんは泣きそうになってた。
達者な演技かもしれない、そう思っても、
心の奥では必死に謝りたい気持ちだった。
少しだけ昔の優しい桐山くんが見えた気がして。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1503人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆうか - 私もそう思います (6月1日 19時) (
レス) @page21 id: d02afe0d8b (このIDを非表示/違反報告)
なな - 更新楽しみです！早く続き見たい！ (2018年3月12日 18時) (レス) id: 5c102913f8 (このIDを非表示/違反報告)
やさきみ(プロフ) - 紅一点の中でも特に面白い作品です！メンバーサイドの方はたまに取り入れる感じでいいと思います！たまにの方がまとまっていいと思いますし！これからどうなるのかが楽しみです！テスト頑張ってください！応援しています！ (2018年3月7日 16時) (レス) id: 2b88adeffc (このIDを非表示/違反報告)
結菜 - メンバーの気持ちを考えながら読んでいます！すごく面白いです(^-^) (2018年3月3日 21時) (レス) id: f0dc50b31a (このIDを非表示/違反報告)
りず(プロフ) - むっちゃ更新楽しみにしてます！！ (2018年2月27日 20時) (レス) id: 436314da57 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：きびだんご | 作成日時：2018年2月21日 6時
