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その事件を起こしたのが小学校最後の年。
しでかしてしまったことの大きさで、私ははっきりと幼い頭で自覚した。その時に、はっきりと前世の記憶というものが戻った。
私は、なんてことをしてしまったのか。
謝ったところで許されることじゃない。だからと言って謝らなくていいわけじゃない。私は事態がまだよくわかっていない母を連れて、被害者に謝りに行った。
彼らは、驚くほどあっさりと許してくれた。
子供の個性の暴走なんて、よくあることだ。それよりもあの場のヒーローに感謝したい。大事にならなくてよかった。わざわざ謝りに来てくれてありがとう。
いいのか、それで。死ぬかもしれなかったんだぞ。
家に帰った私に、母はまず始めに何が起こったのかを聞いた。私は全て話した。
自分が持っていた極端な力がただただ怖かった。
「個性を使わないで、なんて言わないから、それを助けるために使いなさい」
母はそう言った。
あの場で私が怪我をさせた人だけでなく、私まで助けてくれたヒーローに、私も少なからず憧れていた。
＊＊＊
というわけで、中学をなんとか過ごし、個性の制御のために私は雄英高校に入学することに決めた。
うん、話が飛びすぎたよね、わかる。
入学を決めたのは、この世界が前世の漫画の世界だって言うことを承知の上でである。
せっかくなんだから、ヒーローにでもなんでもなってやろうと、あっさりと決めたのだ。
まあ雄英に入るのは、あの事件以来から決めていたことだ。人を殺せる個性だと自覚してしまうと、個性を使うだけで不安でしょうがない。
純粋にヒーローに憧れていたのもある。
なので、中学から徳を積んで雄英に入るのだ。
＊＊＊
「まあ、お前の個性とこの成績なら夢じゃないだろうな！頑張れ！先生応援してるぞ！」
そう言ってくれた先生も、頭からツノが生えて羊の目をしている。もう慣れっこだが、違和感が消えたわけじゃない。
『はい。頑張ります』
＊＊＊
突然であるが私は入試の内容を知っている。
この世界のことは、本当にぼんやり、なんとなくではあるが知っているのだ。
実戦形式の入試の説明で手を挙げたメガネ君や、彼に指摘されて縮こまるモサモサ頭の子も、なんとなくだが覚えている。そう、彼が主人公だ。この漫画、いやこの世界の。
『喋ってみたいな〜』
原作？知るかそんなの。
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率(プロフ) - とむらさん» 確かに…原作で大事になってきそうですね…今まで戦闘訓練も二人組にしてたけど三人組にすればいい話ですね！すみません、次回から青山くん編入させます！ほんとコロコロ変えてしまって申し訳ない… (2018年10月15日 2時) (
レス) id: 50d8353751 (このIDを非表示/違反報告)
とむら(プロフ) - 青山居ないって大丈夫ですか？原作の方で意外と重要な気もするのですが……もしそれも踏まえてB組にしたのならすみません。 (2018年10月14日 21時) (レス) id: fe1253ce58 (このIDを非表示/違反報告)
率(プロフ) - †NANA†さん» 本当だ…ご指摘ありがとうございます！恥ずかしいミスをしておりました… (2018年10月12日 17時) (レス) id: 50d8353751 (このIDを非表示/違反報告)
†NANA†(プロフ) - ページ6で、「上から四番目」ではなく「上から三番目」だと思います。 (2018年10月12日 16時) (レス) id: 288d462176 (このIDを非表示/違反報告)
率(プロフ) - 琥珀さん» 青山君は人数的な事情でいません。ごめんなさい…彼はB組に行ったんです。多分夢主ちゃん体育祭の組み合わせや期末の試験も青山君のポジションになるかと… (2018年9月22日 6時) (レス) id: 50d8353751 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：率です | 作成日時：2018年9月1日 18時
