２３ ページ25
その場にいた四人の生徒のうち二人、爆豪と轟と切島はオールマイトの姿に圧倒されていたが、緑谷と私だけはそれが虚勢を張ったものだと気がついていた。
私は目に見えて迷っている緑谷に声を掛けた。
『緑谷、オールマイト助けに行け』
緑「っ、でも」
『見てわかるだろ、オールマイトは無理してる』
爆「はぁ？あれが無理してるように見え__」
『黙れ』
チビの特権を使って下から爆豪を睨んだ。
オールマイトだって人間だ。永遠に最強なんてあるはずがない。通勤時間で制限ギリギリを使って、立っているのがおかしいくらいだ。
そうまでして立っているのは、平和の象徴としての威厳やプレッシャーだったり、この世界ではまだ十六年しか生きていない私には理解できない事だ。
最強、平和の象徴。なんとでも言え。それが彼を助けちゃいけない理由にはならない。
『オールマイトはみんなを助けるのに、なんで誰もオールマイトを助けないんだ！』
これが全神経を振り絞って出した大声だ。腕を握りしめる手に力を入れた。血が滲んでいる。鈍い痛覚で自我を保つのがやっと。
『躊躇してないでさっさと行きやがれ！』
緑谷の背中を蹴った。私が今できる精一杯の事だ。
飛び出した緑谷が拳を構えるも、黒い渦から這い出た死柄木の手が緑谷の頭を掴もうとした。
緑谷を転移させ引き戻そうとした時に、個性がうまく働かずに視界が暗転した。銃声が響いて味方からは安堵、敵側からは衝撃を感じ取った。
そこで私の役目はもう終わりだと思い、そのまま闇に呑まれた。
みんな無事だといいな。
@@@
Aちゃんをもっとクラスメイトとおしゃべりさせたい。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 555人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
率(プロフ) - とむらさん» 確かに…原作で大事になってきそうですね…今まで戦闘訓練も二人組にしてたけど三人組にすればいい話ですね！すみません、次回から青山くん編入させます！ほんとコロコロ変えてしまって申し訳ない… (2018年10月15日 2時) (
レス) id: 50d8353751 (このIDを非表示/違反報告)
とむら(プロフ) - 青山居ないって大丈夫ですか？原作の方で意外と重要な気もするのですが……もしそれも踏まえてB組にしたのならすみません。 (2018年10月14日 21時) (レス) id: fe1253ce58 (このIDを非表示/違反報告)
率(プロフ) - †NANA†さん» 本当だ…ご指摘ありがとうございます！恥ずかしいミスをしておりました… (2018年10月12日 17時) (レス) id: 50d8353751 (このIDを非表示/違反報告)
†NANA†(プロフ) - ページ6で、「上から四番目」ではなく「上から三番目」だと思います。 (2018年10月12日 16時) (レス) id: 288d462176 (このIDを非表示/違反報告)
率(プロフ) - 琥珀さん» 青山君は人数的な事情でいません。ごめんなさい…彼はB組に行ったんです。多分夢主ちゃん体育祭の組み合わせや期末の試験も青山君のポジションになるかと… (2018年9月22日 6時) (レス) id: 50d8353751 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：率です | 作成日時：2018年9月1日 18時
