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目視できるところまできたら、立ち止まった。耳郎と上鳴は前にいる私と後ろにいる芦戸を警戒している。

芦戸ちゃんは手から酸を出して距離を狭めているので、逃げようにも逃げれない。

この場合で、今確保すべきなのは放電を警戒して上鳴を抑える。耳郎の後ろでまだ状況を理解できていない上鳴の目の前に瞬間移動、そして__

『ピカチュウ一匹確保』

上「うおっ!?なにす__」

『おっと動くなピカチュウ。放電したいなら自由だがここには味方もいるんだ。そして耳郎、見えてるぞ』

そろそろと耳のコードを足のスピーカーに伸ばしているところをビシッと指摘した。見せたいものがある、と懐から人形を取り出した。

『ここに藁人形があるじゃろ?』

上「ん?それが何か__」

ばシュッ、とテレポートで藁人形の腕を捥いだ。威圧的な笑顔を貼り付けたまま。

捥がれた藁人形の腕は、耳郎の目と鼻の先に転移させた。

『こうなりたいか?』

もちろん、私の個性じゃ人の腕をもぐことなんてできない。だが柔らかいものなら無理やりでも一部を転移させることはできる。脅しとして有効か試して見たかったのだ。

「「ヒッ」」

えっなんで味方のはずの芦戸ちゃんまで引いてるんや!

耳「あ、あんたほんとうにヒーロー志望?」

『今はヴィランだぞ?どうする?脚でも構わないけど?』

圧倒的なマインドコントロールで私は二人を降参させた。と同時に、オールマイトの声が響いた。

***

『いやー!怖がらせたな!ごめんな!』

上「ウェ、ウェ、こうぇかった…」

耳「いや、ちょっと、怖かっただけで」

『ごめんね!!ほんとごめんね!?』

戦わずして勝つ。少々手荒であったが試して見たかったのだ。

芦「なんか…ちょっとでもしくじれば誰でも殺す裏町のボスみたいだった…」

『ごめんね、ほんと、腕捥いだりなんてしないから、できないから』

三人の頭を順々に撫でて行った。

よしよし。

上(なんだ…おれ…女子に撫でられてる…)
耳(あたしより身長低いのに…)
芦(ほわぁ…)

峰「おい上鳴!そこ代われ!」

頭を撫でている私と撫でられている三人を遠巻きに見つめるA組。見かねてオールマイトが口を開いた。

オ「実に良かった。戦わずして勝つ。さすがだな、移動少女。」

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設定タグ:ヒロアカ , 僕のヒーローアカデミア   
作品ジャンル:アニメ
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(プロフ) - とむらさん» 確かに…原作で大事になってきそうですね…今まで戦闘訓練も二人組にしてたけど三人組にすればいい話ですね!すみません、次回から青山くん編入させます!ほんとコロコロ変えてしまって申し訳ない… (2018年10月15日 2時) (レス) id: 50d8353751 (このIDを非表示/違反報告)
とむら(プロフ) - 青山居ないって大丈夫ですか?原作の方で意外と重要な気もするのですが……もしそれも踏まえてB組にしたのならすみません。 (2018年10月14日 21時) (レス) id: fe1253ce58 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - †NANA†さん» 本当だ…ご指摘ありがとうございます!恥ずかしいミスをしておりました… (2018年10月12日 17時) (レス) id: 50d8353751 (このIDを非表示/違反報告)
†NANA†(プロフ) - ページ6で、「上から四番目」ではなく「上から三番目」だと思います。 (2018年10月12日 16時) (レス) id: 288d462176 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 琥珀さん» 青山君は人数的な事情でいません。ごめんなさい…彼はB組に行ったんです。多分夢主ちゃん体育祭の組み合わせや期末の試験も青山君のポジションになるかと… (2018年9月22日 6時) (レス) id: 50d8353751 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:率です | 作成日時:2018年9月1日 18時

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