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〈本当になんと感謝申し上げればよいか……〉
『いいえ。真実を裏付ける証拠が多かった事が幸いでしたね。私は何もしていませんし……』
〈A先生が息子の弁護を引き受けてくださらなかったら、本当にどうなることかと思っておりましたので……本当にありがとうございました〉
結論から言えば、彼は不起訴になった。夜の繁華街ということもあり、佐久間の証言を裏付ける目撃者も居た。さらに佐久間の事を誘った女性も、佐久間と同じ証言をしたからだ。現場の状況も踏まえて、検察は断念するしかなかったようだ
『"佐久間先生"にはお世話になりましたので……』
佐久間大介の父は、私をこの道に導いた恩師だ。そして目の前に座るこの女性がその妻であり、依頼者だった
〈何かあったときは、A先生に連絡するようにと言われておりました。行方不明にさえならなければ……今頃大介ももっとマトモな人間に育っていたのかもしれないのに…〉
悲しそうに俯いた彼女は、かなり老いた印象だ。恐らく佐久間大介の言動に大層心身を使い果たしてきたのだろう
〈大介、A先生に再会してから夜に安易に遊ぶ事を辞めたみたいなんです。重ねてお礼を申し上げます〉
『いえ、奥様。本当に私は何も……』
そう伝えても、その言葉は彼女には上手く届いて居ないようだった
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『………はぁ。あのねぇ。毎晩仕事終わりに、貴方の顔を見たくはないんだけど』
「まぁたぁ〜そんな事言ってぇ！俺っちに会いたかったでしょ？」
彼が自由な身になってからというもの、事務所の扉を開くと、壁に寄りかかってスマホをイジる姿が毎晩のようにあった
『言っとくけど。私は他の女と違って、貴方に奢る事もないし、ホテルに行くこともないの。分かってる？』
「うん！もちろん！ただ会いたくてきてるだけだもん」
そうにっこりと笑って見せてから、私の背中にペットのように付いてくる
『今日、お母さんがいらっしゃったわ。女遊び辞めたんですって？』
「あぁ！母ちゃん来たのー？へへ、そうなんだよねぇ。あ、あとこの前から雇ってもらえて働いてるんだぁ」
『へぇ………昼間の仕事なの？』
「あ、やっぱり心配してくれてたんだ！」
『別に。気になっただけ。変な稼ぎ方してないか』
「ふは、嬉しいなぁ。そうだよ！だから夜は暇〜」
『暇つぶしなら来なくていいんだけど』
「違うってぇ〜！」
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kae(プロフ) - meeeeenさん» meeeeen様、いつも優しいお言葉をかけてくださってありがとうございます😢架空とはいえ、ありそうだなぁとお話の世界に入っていただけて嬉しいです🙏こちらこそ読んでくださってありがとうございます。これからもよろしくお願いします😭 (2023年4月4日 18時) (
レス) @page49 id: 2742f5c4f0 (このIDを非表示/違反報告)
meeeeen(プロフ) - 最後まで楽しく拝見させていただきました。勿論、彼らは素敵な人でそんなことはしないであろう…でも、想像できます。素敵なお話ありがとうございました！！ (2023年4月4日 11時) (レス) @page50 id: f8e174bf81 (このIDを非表示/違反報告)
kae(プロフ) - ゆきさん» ゆき様〜！いつも温かいコメありがとうございます😭あまり反応が無くて悲しくなってたんですが、一気に全部吹き飛びました😂これからも頑張れます…！ほんとにほんとに凄く嬉しいです！！これからも宜しくお願いします♡ (2023年4月2日 10時) (レス) id: 2742f5c4f0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - kae様、いつも刺さりまくるお話ありがとうございます！ ダークなスノさん最高でした🥹 またお話たのしみにしておりすます！ (2023年4月2日 8時) (レス) @page50 id: 6c8365d1f8 (このIDを非表示/違反報告)
kae(プロフ) - まーたんさん» まーたん様、コメありがとうございます😭のんびり更新とはなりますが今後ともお付き合いください💦 (2023年1月4日 15時) (レス) id: 0d3898dd38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kae
| 作成日時：2022年12月5日 0時
