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「………まぁ、俺がその店に新人で入ったのが、先生と師匠の3ヶ月後で。2人とも週に一度しか顔出さねぇのに、売り上げはとんでもなくて……だから直談判して、いつも隣に付かせてもらって。女の子の扱いとか、男としての魅力とかを学ばせてもらいました」
樹さんは「あ、あ、でもその半年後には2人とも辞めちゃったんで！それからは本当に、その、俺が起業した後は……ほとんど会ってなくて……」と弁明するように後付けされたけど、あまり耳には残らなかった
『そうでしたか……なんだか疑ったように聞いてごめんなさい。その………全く知らなかったので、』
横目でそっと岩本の様子を伺えば、口をへの字にして申し訳なさそうに「ごめん……言ってなくて」と呟く
『………聞かれたくなかった？』
「………うん……その………やっぱ恥ずかしいってゆーか、なんつーか……Aに嫌われなくなくて」
『私の為に頑張ってくれたのに、嫌いになるわけないよ？それより……言って欲しかった』
俯く私の手をそっと掬い上げた岩本は、くいっと引き寄せて私を身体ごとすっぽり包む。腰に回された腕はぎゅう、と力が入って、もう片手は頭を優しく撫でた
「………ほんとごめん」
『ううん。もういい。ちゃんと聞けたから』
ふるふる、と首を横に振れば、カサカサと髪が岩本のスーツに掛かって音を鳴らす。それをまた隙間がなくなるように、岩本は力強く抱きしめて、耳元に唇を添えた
「………この世で俺が愛する人はAだけ。これまでも、これからも。………好きだよ」
まるでプロポーズのような言葉に、恥ずかしくて顔が火照ってしまったのが分かった。どうしたらいいかと固まっていると、背中越しに「………映画みてぇ…」と樹さんの声が聞こえて、現実に意識が戻った
『そろそろ、帰らないと』
「おう、そうだな」
私の呟きと同時に解放されると、樹さんが和やかに微笑んでいた
「残念だなぁ。もっとお話しさせていただきたかったんですけど……」
『出店の際にお会いできるの、楽しみにしてます』
「え！？み、店、出していいんですか！？』
『うふふ、もちろんです。樹さんのお店は"節度がある"とお伺いしたので』
「うわぁ…A様ってやっぱできる人だわ……！当日までにイタリアンの出店を用意しますので！」
「おいおい、急にできんのかよ」
「照くん、まかせて。これを事業拡大のきっかけにするから」
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kae(プロフ) - ひよこごはん(赤月 アズ)さん» ひよこごはん様〜！再度のコメントありがとうございます🫶🏻う、嬉しい…力強いメッセージでエネルギー分けていただきました！！のんびりな私を今後ともよろしくお願いします✨ (2022年11月3日 7時) (
レス) id: 3dfc085b7d (このIDを非表示/違反報告)
ひよこごはん(赤月 アズ)(プロフ) - 2章完結おめでとうございます!!!作者様のペースで頑張ってください!完結までついていきます!!!! (2022年11月3日 1時) (レス) @page50 id: 339e8970fe (このIDを非表示/違反報告)
kae(プロフ) - のんさん» のん様、日頃より優しいお言葉をありがとうございます😭ほんっっとうに励みになります……これからもお付き合いいただければ幸いです😭 (2022年11月3日 0時) (レス) id: 3dfc085b7d (このIDを非表示/違反報告)
のん - お久しぶりです！のんです。2章完結おめでとうございます🎉これからも応援してますのでゆっくりで大丈夫ですので執筆活動頑張ってください😊 (2022年11月2日 23時) (レス) @page50 id: 826efce59b (このIDを非表示/違反報告)
kae(プロフ) - たぬさん» たぬ様、嬉しいコメントありがとうございます！自己満の配役も喜んでいただけて感激です😢お気遣いまでいただいて優しさに甘えます。笑 なかなかの亀更新ですがお付き合いいただけると幸いです♡ (2022年9月30日 20時) (レス) id: 3dfc085b7d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kae
| 作成日時：2022年6月15日 23時
