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「………はぁ、疲れた……」
『涼太、ごめんね？』
「いや、Aは何も悪くない。それにしても、阿部の眉間のシワにこんなに神経を尖らせたのは久しぶりだったなぁ」
彼は首を一度ぐるりと回してから、自分で肩に手を置いて揉んでいる。大我くんから先に電話で阿部に謝罪の電話があったみたいだけど、宮舘は「俺が直接報告しないと後が怖いから」と苦笑いで彼の執務室に入って行ったのが、30分も前の話だ
『……亮平、相当怒ってる？』
「ううん、俺のこと心配してくれただけだよ。使用人じゃない人間を行かせて怪我させたのは、自分の判断が誤ってたせいだって言ってね。だからその分の責任を取るって」
『責任…？』
「まぁ多分阿部が身を削るみたいな事を提案しそうだったけど……丁寧にお断りした。確かに阿部に打診は受けたけど、俺はあくまで自分で行きたいって手を挙げたんだから」
『そう……私からもお詫びさせて。涼太、本当にご迷惑を……そしてありがとう』
少しドレスを摘んで屈むように頭を下げると、宮舘は改めて背筋を伸ばして胸に手を当てて礼で答えた
「ふふ、いいえ。Aお嬢様の盾となれたなら本望だよ」
お互いに顔を上げた時には、いつもの柔らかい笑顔同士になっていて。ふと、先ほどの彼の言葉が思い出された
『そういえば…前もこんなことあったの？さっき久しぶりにあんなに怯えたみたいなこと言わなかった？
「ああ……うん、まぁ」と少し苦笑いを浮かべた宮舘。それがなんだか不思議でさらに気になる
『まず、涼太が亮平と2人で話してるイメージが無いし。ましてや、支配人室にお客さまである涼太が足を運ぶなんて滅多にないし……』
「そうだね。うん。……昔、確かに一度、あの部屋に呼ばれた事があったんだ」
─
──
───
「………初夜のお勤め、お疲れ様」
「っ、！……阿部、なんでそれを……」
「舘さん。俺はこの館の管理者だよ。Aお嬢様の事で知らない事なんて………この世にないよ」
───
──
─
「あの時の阿部の瞳は、心臓を撃ち抜くような……あいつの闇を見た気がしたね。生きた心地がしないっていうのは、あぁいうのだって」
『………私が頼んだせいで、そんな事に』
「ふふ、そうやって気にするだろうと思って、言えなかったんだ。もう時効だよ。笑える昔話さ」
彼は柔らかく微笑んで、私の手の甲をとって優しくキスを落とした
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kae(プロフ) - ひよこごはん(赤月 アズ)さん» ひよこごはん様〜！再度のコメントありがとうございます🫶🏻う、嬉しい…力強いメッセージでエネルギー分けていただきました！！のんびりな私を今後ともよろしくお願いします✨ (2022年11月3日 7時) (
レス) id: 3dfc085b7d (このIDを非表示/違反報告)
ひよこごはん(赤月 アズ)(プロフ) - 2章完結おめでとうございます!!!作者様のペースで頑張ってください!完結までついていきます!!!! (2022年11月3日 1時) (レス) @page50 id: 339e8970fe (このIDを非表示/違反報告)
kae(プロフ) - のんさん» のん様、日頃より優しいお言葉をありがとうございます😭ほんっっとうに励みになります……これからもお付き合いいただければ幸いです😭 (2022年11月3日 0時) (レス) id: 3dfc085b7d (このIDを非表示/違反報告)
のん - お久しぶりです！のんです。2章完結おめでとうございます🎉これからも応援してますのでゆっくりで大丈夫ですので執筆活動頑張ってください😊 (2022年11月2日 23時) (レス) @page50 id: 826efce59b (このIDを非表示/違反報告)
kae(プロフ) - たぬさん» たぬ様、嬉しいコメントありがとうございます！自己満の配役も喜んでいただけて感激です😢お気遣いまでいただいて優しさに甘えます。笑 なかなかの亀更新ですがお付き合いいただけると幸いです♡ (2022年9月30日 20時) (レス) id: 3dfc085b7d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kae
| 作成日時：2022年6月15日 23時
