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たくさんの花に囲まれて甘い香りがする夢。誰かに抱きしめられていたのにその気配が消えて風が吹いてくると、私に声をかける女性の声…？
〈ああ、私の天使。今助けてあげますからね。こんな汚らわしい者達から解放して差し上げます。〉
ふんわりと浮かぶ身体。段々と意識が現実に戻ってきて、瞼をゆっくりと開けると…若いメイドの女性の腕の中にいた
『ん…？貴女は…』
「A様、やっと…やっと触れられた」
『確か、…あなたは街で追いかけられていた…』
「ああ！まさか覚えてくださっているなんて！そうでございます。私はお嬢様に借金取りから命を助けられた者。あれから5年、ずっとこちらで遠くより見守らせていただいております」
『そうだったわね。…あれ？ここは…』
「屋敷の門に向かう道を馬車で進んでおります。もう間も無くこの檻のような場所からお助けしますから」
『え、…目黒と渡辺は…？』
「あの不埒な獣どもは眠らせております。本来でしたら目障りですので処分するところですけれど…目黒が仲間を呼ぶベルを鳴らしたので、なにせ時間がありません。余計な敵が増えると手間も掛かりますから」
『……』
今の状況を把握するだけで頭がおかしくなりそうだった。つまり彼女は私をこの屋敷から助け出すという思考で動いていて、目黒や渡辺を敵と認識している。もしやこの前から続く事件と関係が…？ふと視線を前に向ければ馬車を操るものの背中は男性に見える。仲間だろうか？…そう考えを巡らせているうちにまた彼女は私の手を握って話し出す
「先日も向井と岩本、そして阿部の施しが失敗になりまして…あの3人を消せていればもっと簡単にお連れできたのに」
『…あれも貴女が？』
「この馬車を運転する者と協力してでございます。あの者は外部のものですが、お嬢様を天使と崇める同士。ご安心ください」
そう私に微笑んでいるメイドの表情に恐怖を感じる。どうしてそこまで思考が派生してしまっているのか。
『外部…？私は彼に会ったことがあるのかしら』
「もちろんでございます。何せあの者は、
……A様の婚約者だった、のですから」
その言葉に思わず身体が固まる。まさか。生きていたなんて。ラウール君と私の年齢が離れている原因の出来事。そう、彼が行方不明にならなければ、私はとっくに彼のものになっていたのだから。懐かしい背中が振り向いて、私に微笑む
「久しぶりだね、A。迎えにきたよ」
『うそでしょ……ジェシー』
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kae(プロフ) - ひよこごはん(赤月 アズ)さん» ひよこごはん様〜！再度のコメントありがとうございます🫶🏻う、嬉しい…力強いメッセージでエネルギー分けていただきました！！のんびりな私を今後ともよろしくお願いします✨ (2022年11月3日 7時) (
レス) id: 3dfc085b7d (このIDを非表示/違反報告)
ひよこごはん(赤月 アズ)(プロフ) - 2章完結おめでとうございます!!!作者様のペースで頑張ってください!完結までついていきます!!!! (2022年11月3日 1時) (レス) @page50 id: 339e8970fe (このIDを非表示/違反報告)
kae(プロフ) - のんさん» のん様、日頃より優しいお言葉をありがとうございます😭ほんっっとうに励みになります……これからもお付き合いいただければ幸いです😭 (2022年11月3日 0時) (レス) id: 3dfc085b7d (このIDを非表示/違反報告)
のん - お久しぶりです！のんです。2章完結おめでとうございます🎉これからも応援してますのでゆっくりで大丈夫ですので執筆活動頑張ってください😊 (2022年11月2日 23時) (レス) @page50 id: 826efce59b (このIDを非表示/違反報告)
kae(プロフ) - たぬさん» たぬ様、嬉しいコメントありがとうございます！自己満の配役も喜んでいただけて感激です😢お気遣いまでいただいて優しさに甘えます。笑 なかなかの亀更新ですがお付き合いいただけると幸いです♡ (2022年9月30日 20時) (レス) id: 3dfc085b7d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kae
| 作成日時：2022年6月15日 23時
