さとくん、寒い? しょーちゃん、痛い? 1 *リク ページ29
和也Side
俺今、大ピンチです。
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智「ｺﾞﾎｺﾞﾎｯ・・・んー・・さむっ・・・」
翔「んん・・・・かずぅ・・・あたま・・いたい・・よぉ・・・」
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まさかの上の2人が同時に風邪をひくという非常事態。
2人とも高熱で、翔にぃに至ってはすでに“しょーちゃん”になっている。
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智にぃも翔にぃもだいぶ前から調子悪かったらしいんだけど、
どっちも我慢強いから、限界が来るまで隠してたみたい。
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実際、俺が気付いたのは2人とも高熱で動けなくなってからで、
現在たった一人での診察に追われてるってわけ。
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雅にぃと潤がサポートしてくれてはいるけど、
1人で2人の患者さんを診るのは大変だよ。
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まだ救いなのは、智にぃが“さとくん”になってないってこと。
これ以上悪くなる前に、何か手を打たないと・・・
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さあ、まずは翔にぃから診ちゃいましょうかね。
ひっさびさだ・・・・しょーちゃんの診察。
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前は智にぃが診てくれたんだよなぁ・・・
俺に対処ができるかな・・・・
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和「翔にぃ? ほら、少し胸の音聞くだけだから。
手、ここに置いておこうね?」
翔「んんー・・・・いい・・・やだっ・・・・」
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潤「おっ・・・翔にぃ、動かないで?」
雅「だいじょぶ、だいじょぶ。
ほら、もしもしだってよ〜? 動くとできないからね〜?」
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手を押さえる潤に抵抗してバタバタしだした翔にぃを、
雅にぃが優しく声をかけながらも体重をかけてグッと固定した。
やっぱいつも子供を相手にしてるだけあって、固定の仕方がうまいよね。
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和「はい、大きく息を吸って〜?
・・・・・翔にぃ? 深呼吸できる?
うん、そうそう。うまいね。」
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雅「すごい、すごい。
しょーちゃん、じょーず。」
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うぉっ、雅にぃもう“しょーちゃん”に適応してる(笑)
俺もいつまでも戸惑ってなんかいられないね。
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俺だっていつもイヤイヤ泣いてる子を相手にしてるんだから。
小児科医としての意地、みせてやろうじゃん(笑)
さとくん、寒い? しょーちゃん、痛い? 2→←リクエスト決定!!
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作者名：ちさ
| 作成日時：2012年9月28日 23時
