胃カメラ×潤にぃ ページ8
智Side
潤「なんでぇ・・・・
・・・なんで、智にぃ・・・」
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僕が“次は胃カメラだよ”って言った瞬間、
ハっとした顔で僕を見てきた潤。
“そんなの聞いてないよぉ〜”って、目で訴えてくる。
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しょうがないんだよ。
胃痛は放っておかない方がいい。
胃潰瘍にでもなったら大変だからね。
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智「最初に麻酔しとこうね〜
スプレー、シュってするよ〜?」
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説得を続けてようやく首を縦に振ってくれた潤。
急に胃カメラなんて言われて、すごくすごく怖いと思うけど、
でも潤は一生懸命頑張ってくれてる。
強いよねぇ、潤は。
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智「そーんな緊張しなくて大丈夫だよぉ。
体楽にして〜。だら〜んってしてごらん?」
ガッチガチに固まった体をさすりながら、
不安そう潤む目をみつめて微笑んでやる。
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潤「さ・・・・さとに・・・・」
智「だいじょうぶ、だいじょうぶ。
痛くないからねぇ。
ゆっくり入れてみようか。」
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ぎゅっと目をつぶった潤の鼻に少しだけカメラを入れた。
緊張がピークに達したのか、
ビクビクっと震えた肩をゆっくりトントンと叩く。
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智「ほ〜ら、だいじょうぶだぁ。
痛くないねぇ。苦しくもないでしょ?
楽にしてたらすーぐ終わっちゃうからね〜」
潤が自分から深呼吸を始めたところで、
モニターに目を移してスルスルとカメラを入れていく。
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智「もう苦しいところ終わっちゃったよ〜
上手だねぇ、潤。」
喉のところを通すときちょっと“うっ”ってなったけど、
ほとんど苦しむことなく胃まで進めることができた。
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智「大丈夫? 痛いとか苦しいとかない?」
潤「だい・・じょうぶ。」
智「はい。じゃあもうちょっとで終わるからね〜」
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経鼻だと会話ができるから安心だ。
潤もだいぶリラックスできてるし、ここまでくればもう大丈夫だね。
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智「よし。じゅん〜、カメラ抜いてくよ〜
ちょっと気持ち悪いかもしれないけど我慢ね?」
潤「んっ・・・・・・んん・・・」
智「はーい、おしまーい。
頑張れたじゃん。えらかったね。」
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潤が落ち着いてくれてたおかげで、
スムーズに検査を終えることができた。
結果も軽い胃炎だし、無事に終わって僕もほっとしたよ。
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作者名：ちさ
| 作成日時：2012年8月24日 1時
