風邪ひき潤くん 1 *リク ページ22
智Side
智「潤、もう寝た方がいんじゃない?」
潤「えっ?・・・・ｺﾞﾎｺﾞﾎｯ・・・」
智「ほらぁ〜、早く体休めないと、熱出ちゃうよ?」
潤「ん・・・・今日、見たい映画があったのに・・・」
智「ちゃんと録画しておいてあげるから。
今日はもう寝なさい。」
潤「・・・・・・・わかったよ・・・」
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しぶしぶ部屋に戻っていった潤。
変な咳してるから心配なんだよね。
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あとで様子見にいこうかな。
ちゃんと寝てくれるかわからないし。
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数時間後、
僕が潤の部屋にいくと、
すでに電気は消えていてスースーと寝息が聞こえてきていた。
そっとおでこを触ってみたけど、幸い熱はないみたい。
よかった、これなら悪化せずに済みそうかな。
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そう思って安心していたんだけど・・・・・
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和「智にぃ・・・・潤、熱ある。」
智「えっ!?・・・・やっぱでちゃった?」
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朝、なかなか起きてこない潤を起こしに行った和が、
困り顔でリビングに入ってきた。
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どうやら潤は熱があるというのに、仕事に行こうとしているらしい。
潤も言い出したら聞かないところあるからなぁ・・・
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熱を測るのも拒否してるみたいだしね・・・
しょうがない、僕がいってくるか。
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智「潤、熱あるんだって?」
潤「・・・・・・・・・・ない。」
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嘘をつけ(笑)
思いっきり“体調悪いです”って顔してるじゃないか。
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智「あのねぇ、潤くん。
僕はお医者さんなんですよ?
たとえ僕をだませたとしても、まだ3人も手強いのがいるんだからね?
我が家で熱あるのを隠すのは難しいと思うよぉ?(笑)」
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潤「・・・・・・・・・でも・・・仕事あるし・・・」
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智「潤がお仕事したいっていうのはわかってる。
休むと雅紀にも患者さんにも迷惑かかっちゃうもんねぇ。
でもさ、もし体調悪い中治療して、ミスしちゃったら?
責任とれる?」
潤「ｯ・・・・・・・」
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ちょっと重いこと言い過ぎたかな・・・・
でもどんな理由があろうと、ミスだけはしちゃいけない。
.
歯医者さんなんて細かい作業が多いのに、
熱のある体でいつも通りできるのか心配だったから。
どうにかこれで休むことに納得してくれるといいんだけど。
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革ベルト
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作者名：ちさ
| 作成日時：2012年8月24日 1時
